うだつが上がらないという言葉を耳にすることがあります。
意味合いとしては「ぱっとしない」というイメージが思い浮かびます。

しかし、よく考えてみると。。。うだつ???

うだつってなんだろうと。。。

「上がらない」から想像するに私は「頭」だと。。。信じていました。

そこで。。。うだつが上がらないの「うだつ」とは?

またその使い方は?

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◆「うだつ」とはなに?

うだつが上がらないの「うだつ」とは、
屋根に取り付けられた防火壁のことを指しています。

「うだち」とも呼ばれたりします。

目的としては、昔の家は長屋など密集して建てられていました。
そのため火事になった時に隣の家に延焼しないようにと造られたものだったのです。

最初は、このような意味合い(目的)から造られたものだったのです。

それが、だんだん時代と共に変化していったのです。

◆「うだつ」はどのような意味に変化していったの?

「うだつ」は江戸時代頃から家を装飾するという意味が強くなりました。

目的としては「家の飾り」ですから、
お金のある裕福な家にしか見られなくなっていきました。

つまり。。。

・「うだつ」には、かなり費用が掛かった
・お金がない人には無縁となった

その結果として。。。

何時まで経っても出世しないとか、
生活が向上しないの意味合いを持つようになっていったのです。

元々の意味とは極端に離れているように思われますが、
うだつが上る家は、経済的に裕福であるというのが根付いたようです。

このような高額のものが造れるのは、
経済的に余裕のある家に違いないという思い込みがもたらしたものでしょう。

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◆「うだつ」とはどうやって使うのか?

「うだつ」の使い方として、

例えば。。。「うだつの上がらない人生」とした場合。

「上がらない」というのは、どうしてもマイナスイメージとなります。
そのため、意味としては

「パッとしない人生」
「経済的に上手くいかない人生」
「出世できない人生」

となるのです。

「うだつ」と同じような観点で言えば、蔵のある家は裕福の象徴でもありました。

「蔵が建つ」という言葉も、
大金持ちという意味合いの例えとして使われています。

使い方としては「そんなに儲かっているなら、しまいに蔵が建つで!」
というように使ったりします。

◆最後に

「うだつ」ですが、昔の町並みが残っているところ。

例えば、徳島県の美馬市では、
この「うだつ」が江戸時代のまま保存されています。

日本の文化にとって大事な遺産であり、
観光協会では保存の維持に力を入れて守り続けているのです。

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