夏の盛りから初秋にかけて実をつけるいちじくは、
上品な甘さとプチプチとした食感が特徴的な果物です。

また、いちじくは不老長寿のフルーツと称されるくらい、
栄養価や薬効が良いくだものでもあるんです。

例えば。。。昔から便秘に効果があると言われているいちじくですが、
その他にも体に素晴らしい効果をもたらす栄養素を含んでいます。

では、いちじくにはどんな栄養があるのでしょう?

体にとって良い栄養素とは?

スポンサーリンク

◆食物繊維

いちじくの栄養としてよく知られた食物繊維は便秘に対しての効果を発揮します。

ですが、その中でも水溶性食物繊維のペクチンを豊富に含んでおり、
これには腸内環境を整える効果があります。

腸内の環境を整えるとはどういうことなのか?

・便を柔らかくして腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にします。
(蠕動運動とは食べ物を一定方向に動かす事)

・善玉菌の餌になって腸内の乳酸菌を増やします。

◆消化酵素

いちじくの果実、葉、幹から出る乳白色の液体は、

・アミラーゼ
・リパーゼ
・フィシン

といった消化酵素が含まれています。

これらの酵素は胃を活発に活動させ消化吸収を促します。

例えばフィシンですが、これはタンパク質分解酵素です。

どういうことか?

硬いお肉を柔らかくする方法などで、
キィウイやパイナップル、大根などにつけて置くとやり方がありますよね。

それらと同じでタンパク質分解酵素がいちじくにも含まれています。
ですから、お肉などと一緒に食べることで消化がよくなるというわけです。

その結果として胃腸全般を整えて便秘だけでなく下痢の改善にも効果があります。

また、いちじくの消化酵素は、
胃もたれや二日酔いの予防などにも効果を発揮します。

スポンサーリンク

◆カリウム

いちじくに含まれている成分にカリウムがあります。
カリウムには体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。

ナトリウムの作用として

①体内に水分を貯める
②血管内において血液の量が増える

①は「むくみ」です。
②は高血圧です。

高血圧とは血液内のナトリウム濃度を一定にするために体から塩分を取り込みます。
その結果、血液が増加して血管を圧迫することです。

それに対してカリウムの効果として体の中から余分なナトリウムを排出できます。
ですから、むくみや高血圧の解消にも効果的というわけです。

◆女性にとって欠かせない栄養素

骨粗鬆症や鉄欠乏性貧血などという女性によく見られる症状がありますよね。
こういった症状の女性にとって欠かせない栄養素が多いのもいちじくの特徴です。

その栄養素とは。。。

いちじくには他の果物に比べて、
骨と血の素となるミネラル、カルシウムと鉄分が多く含まれています。

さらに、女性ホルモンに似た構造をもつ植物性エストロゲンも豊富に含みます。

これは乱れたホルモンバランスを整えてくれます。

例えば。。。女性には、

・辛い月経痛
・月経前症候群
・年齢を重ねてからの更年期障害

などの症状がありますが、これらの緩和に効果が見られます。

◆最後に

このほか

・抗酸化作用をもつアントシアニン
・美肌や粘膜保護に欠かせないビタミンB群
・アンチエイジング効果のあるザクロエラグ酸、アントシアニン
・抗がん作用に期待をもたれるベストアルデヒド

など様々な栄養をいちじくはもっています。

女性のみならず男性にも、また子供のおやつにもおすすめの果物!
といえるのがいちじくなのです。

スポンサーリンク
おすすめの記事