朝顔と昼顔と夕顔はどう違うんだろうか?
またどのように見分けることができるのだろうか?
まずは共通点として朝顔、昼顔、夕顔は開花してから、
しぼんでしまうまでの時間が一日しかない「一日花」です。
そのため、しばらく咲き続けるバラなどのように連日花を楽しむ事ができません。
このように「一日花」という点では共通しています。
では相違点はどこなのか?
目次
◆朝顔と昼顔と夕顔ってなにが違うのか?
まずは写真で見てみましょう。
朝顔
昼顔
夕顔
朝顔、昼顔、夕顔は花が咲いている時間帯(開花の時間)が違うのです。
そのため朝顔、昼顔、夕顔は花が咲く時間帯で名前が付けられているんです。
さらには葉の大きさや形、咲く花のサイズもそれぞれ違っています。
・葉の形の違い
ハート・・・夕顔
三尖形・・・朝顔
細長い矛型・昼顔
・葉の大きさの違い
葉の大きさで並べると、夕顔>朝顔>昼顔の順番です。
・花のサイズの違い
朝顔(7~20cm)>夕顔(10~15cm)>昼顔(直径5~6cm)
・分類学上の違い
また分類学上では朝顔と昼顔はヒルガオ科の植物です。
ですが、夕顔はウリ科の植物で、その点でも違っています。
・ヒルガオ科・・・朝顔、昼顔
・ウリ科・・・・・夕顔
◆朝顔について
朝顔は早朝に花を咲かせ、その花は大体午前中のうちにしぼんでしまいます。
ヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。
日本では観賞用として一般家庭は勿論の事、様々な所で栽培されています。
現在では品種改良も重ねられており大輪の物やフリル状になった物など、
様々な花を楽しむことができるようになっています。
元々は熱帯アジア・ヒマラヤ山麓等が原産地とされている、つる性の植物です。
◆昼顔について
昼顔はその名の通り昼の間咲いているのが特徴の花です。
基本的には午前中に先、夕方にしぼむ一日花となっています。
ただ朝顔とはちがい、多年草なので冬場は地上部は枯れてしまいます。
地下茎で増殖するので毎年種まきをする必要がありません。
ヒルガオ科ヒルガオ属の植物で、空き地などでも見る事ができます。
日本、ヨーロッパ、アジア太平洋諸島等が原産地とされているつる性植物です。
地下茎で増殖する為駆除が難しく、
綺麗な花を咲かせますが雑草として扱われる事も多い植物です。
◆夕顔について
夕顔は夕方に開花し、翌日の午前中に花がしぼんでしまうタイプの一日花です。
ウリ科ユウガオ属の一年草で、
同じウリ科のひょうたんに似た果実を実らせるのも特徴となっています。
夕顔の実は非常に大きく、細長く削り取ってかんぴょうの材料として利用します。
北アフリカ、インド等が原産地とされています。
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