花粉症で毎年悩まされている方も多いと思いますが、
日本では主にスギ花粉とヒノキ花粉が特定の時期に飛散しています。
花粉の種類が違うため、
自分がどちらの花粉に反応しているのかを知るためにも、
違いを抑えておきましょう。
目次
◆スギ花粉の症状
まずスギ花粉ですが、
時期的には2月の中頃から3月いっぱいくらいまでがピークとなります。
春先に花粉症の症状が出るのはそのせいです。
症状としては
・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・目がかゆくなる
といったものが挙げられます。
どれも花粉症の代表的な症状ですが、
風邪の症状にもよく似ているため、
自分が花粉症だと気付いていない方も多いようです。
時期的に季節の変わり目なので風邪だと勘違いしやすいことも
花粉症か風邪かわかりにくい原因の1つといえます。
ただ、風邪だと目がかゆくなることはないので、
その違いから花粉症なのか風邪なのかを、
ある程度判断することも不可能ではありません。
◆ヒノキ花粉の症状
次にヒノキ花粉ですが、
やはりこちらも症状としては同じで、
・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・目がかゆくなる
といった症状が特徴的です。
つまり。。。
スギ花粉とヒノキ花粉の基本的な症状はまったく同じなのです。
しかもヒノキ花粉のピークは時期的にも同じで、
3月から5月の上旬くらいまでとスギ花粉と重なっています。
いったいどちらの花粉のせいで症状が出るのか、
それとも両方なのかが非常に判別しにくくなってしまいます。
◆症状の違いについて
スギ花粉とヒノキ花粉の基本的な症状はまったく同じなのですが、
同じような症状でもそれぞれの度合いが違います。
スギ花粉は「くしゃみ」
ヒノキ花粉は「目のかゆみ」
という感じで症状ごとに強くなる傾向が見られます。
そのため、
くしゃみが酷いならスギ花粉が原因
目のかゆみが酷いならヒノキ花粉が原因
という感じで、ある程度予測することも可能なのです。
とはいえ正確なことはわからないため、
気になる時は病院で医師に診察をしてもらいましょう。
◆時期の違い
順番でいくとスギ花粉の方がピークを迎える時期が早いため、
まだ寒い時期から花粉症の症状が出ます。
このことからスギ花粉アレルギーかと思いがちなのですが、
花粉症の人の特徴として、
スギ花粉とヒノキ花粉のどちらにもアレルギー反応がでる人がほとんどです。
3月以降に一段と花粉症の症状が強くなってくることが多々ありますが、
この事でヒノキ花粉アレルギーだと感じる人もいますが、
3月以降はスギ花粉とヒノキ花粉が両方飛散しているため、
どちらか片方の時よりも症状はひどくなります。
つまり単純に花粉の量が増えるのです。
ですから時期の違いによりどちらのアレルギーなのか判断するのは難しいです。
◆最後に
日本で代表的なこれら2つの花粉は、
共通点が多く、その違いはわずかなものです。
自分で正確に判別することはまず無理なので、
やはり病院に行くのがベストなのは間違いありません。
実際には両方の花粉に対して対策を講じることが大切です。
花粉が体に入らなければ症状も出ないため、
マスクを使うなどしてピークの時期に備えましょう。
外出から帰った時は衣服を玄関先で脱いでよく花粉を落とし、
家の中に花粉を入れないことも重要で、室内では空気清浄機も活用しましょう。
万全の備えをしておけばどちらの花粉も影響を最小限に抑えられます。