猫にマタタビを与えると寝っ転がってゴロゴロしたり、
身体をこすりつけたり、非常にリラックスした状態になります。
また、中には興奮しすぎて大暴れしたり、泥酔状態になる子もいます。
こうした飼い猫の様子を見るとさすがに大丈夫かなと心配してしまうことも。
猫にまたたびって危険なんでしょうか?
目次
◆またたびって危険なんでしょうか?
またたびは「適量」であれば問題ありません。
実際、またたび自体は実は漢方にも使われています。
人間への作用も高いとされている植物です。
そして猫にとっても適量なら問題はないものです。
食欲がないとき、元気がないとき、
または爪とぎの場所などのしつけをしたい時などに使ってみると効果的です。
粉末は一袋0.5gとなっているので、
健康な猫でもそれ以上は与えないようにしてください。
年齢を重ねた子や心臓が弱い子などは、
刺激が強いのであまり与えないようにしてください。
ですが、危険性がまったくないというわけではありません。
例えば。。。
・麻痺
・アレルギー
などがあげられます。
◆麻痺の危険性について
そもそも、またたびとは、マタタビ科マタタビ属の落葉低木のことです。
この植物にはネコ科動物のフェロモンに近い
「マタタビラクトン」という物質が含まれています。
この成分により猫を性的に興奮させるとされています。
つまり猫にとっての媚薬です。
・「マタタビラクトン」の作用ってなに?
マタタビラクトンは中枢神経に麻痺を起こし、
眠気を引き起こしたり、反射機能を鈍らせる作用があります。
作用の継続時間は20~30分程度と言われます。
マタタビラクトンは中枢神経に麻痺を起します。
中枢神経とは脳と脊髄になります。
ということは、マタタビラクトンは脳に影響を与えるということです。
そのため注意が必要なのです。
・中枢神経が麻痺になるとどうなるのか?
麻痺が重度になると呼吸不全を引き起こすことがあり、
昏睡状態になる場合もあるとされています。
◆マタタビアレルギーについて
また、マタタビアレルギーの子もいます。
またたびにはアクチニジンとい物質が含まれています。
このアクチニジンがアレルギーの原因であると言われています。
ですから、アレルギー反応のある猫に与えると、
口腔内のかゆみ、吐き気などといった症状が起きたりします。
また最悪の場合ですと、
アナフィラキシーショックを起こし死亡してしまうこともあります。
アレルギー症状としては人間も同じです。
◆最後に
またたびの形状には粉末、液体、実、枝、葉などがあります。
その形状により効果の強さには違いがあります。
効果は粉末が一番強く、液体、実、枝、葉となるとされています。
私の家の猫は枝を与えると全く遊びません。。。
しかし、爪とぎに一緒にはいっている粉末のまたたびにはすごい反応します。
ですので、初めて試すなら枝や葉あたりから試して様子を見るのがおすすめです。