感染症の原因ともなる細菌やウイルス。

例えば。。

細菌ですとサルモネラ菌、O-157などがあります。
ウイルスでいえばインフルエンザ、アデノウイルスなどがあります。

これらにについて、それぞれの名前をか挙げることができます。
しかし、細菌とウィルスの具体的な違いについてはどうでしょう?

知っているようで知らないという方は多いですよね。

細菌とウィルスはどちらも私達にとって害があるイメージです。
そのため同じ物だと思いがちです。

しかし、この二つには様々な点で違いがあります。

細菌とウイルスは、どう違うのでしょう?

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◆細菌とウイルスの違い

細菌とウィルスの違いをざっくり簡単にいうと。。。

・細胞のあるなし
・増殖の仕方
・人間との共生
・治療方法の違い

となります。

では具体的に見ていきます。

◆細胞のあるなし

まず根本的な違いとして、
細胞があるものは生物、細胞がないものは生物ではありません。

そして細菌は細胞であるのに対し、ウイルスは細胞を持っていません。

ですから、

細菌・・・・・生物
ウィルス・・・非生物

となります。

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◆増殖の仕方

このことによって増殖の仕方にも違いが現れます。

例えば夏場に長時間放置したジュース。
このジュースを飲むと、お腹を壊してしまう危険性があります。

これが細菌の繁殖によるものです。

このように細菌は水や栄養などの環境が整っていれば自ら増えることが可能です。

対してウイルスは、
人間や動物の細胞に寄生しなければ増殖することができません。

細菌・・・・・自立して増える
ウィルス・・・自立して増えない

◆人間との共生

ほとんどのウイルスは生物にとってマイナスの影響を及ぼします。
ところが細菌の中には人と共生関係にあるものも存在します。

身近な例としては常在菌や善玉菌などがあります。

人間の腸内において健康を害する菌を増やさないようバランスを保つという、
重要な役割を果たしていることで知られます。

なかには衛生面を考えて徹底的に除菌しているという方もいます。
そうなると常在菌を減らしてしまいかえって免疫力が低下する可能性があります。

例えば、顔。

顔にも常在菌がいます。
この常在菌は皮膚の表面を弱酸性に保つことで乾燥や病原菌などから保護します。

一般的に多くのウイルスは共生ではなく、寄生です。
単体では増殖ができません。一方的に他のエネルギーにより活動しています。

そのため共生(共に生きる)わけではないのです。

◆治療方法の違い

生活していく上で最も重要な違い。
それは、どのように治療するのかという問題です。

細菌による感染症であれば、
抗生物質の服用により細菌の細胞のみを攻撃して増殖を抑えることができます。

その一方で細胞がないウイルスには抗生物質が効かないだけでなく、
インフルエンザなど一部を除いて有効な薬がありません。

細菌・・・・・抗生物質
ウイルス・・・基本的に薬はない

・薬が効かないウイルスに対して私達ができることはなんでしょう?

基本的には免疫力(防御力)を高めることで対処します。
または事前にワクチンを接種しておくことで抗体を作り免疫力を高めます。

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