鯉のぼりといえばこどもの日には欠かせない存在です。

鯉のぼりを飾るということは子供の成長や健康、将来の出世や繁栄、
という願いがこめられています。

最近では子供の名前を刺繍したものまであります。

ところで、鯉のぼりにはそれぞれ名前が付いています。

歌にも出てくるように、

黒い大きいお父さん鯉は真鯉
赤いお母さん鯉は緋鯉
色とりどりの子供たち(一般的には青)

ですが、鯉のぼりの一番上の鯉ではない旗の名前って?
また、どういう意味があるのでしょう?

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◆鯉のぼりの一番上の旗の名前は?どういう意味?

実はあの旗は「吹流し」というんです。
吹流しは子供の成長を願っており、「魔よけ」の意味があります。

ちなみにのぼりの一番上に付けられている風車のような回る矢車も同じ魔よけです。

吹流しの色にも意味があります。
青が木
黄色が土
白が金
黒が水
赤が火
となり古代中国の五行説に由来していると考えられているんです。

この五行(木、火、土、金、水)とは、
世の中のものはすべてこの5つに分けられ、
この5つを元にいろんなものが生み出されたとなっています。

木は火を生じ
日は土を生じ
土は金を生じ
金は水を生じ
水は木をじ生じ

という具合にエネルギーは正しく循環していることから魔除けとなるんです。

また神社で使われる五色絹と同様の
緑が木
赤が火
黄色が土
白が金
紫が水
という五色で形成されている物もあります。

最近では、この吹流しが一色で龍が描かれている物あり、
この龍は昔中国で鯉が滝を登ると霊の力、
不思議な力が宿って龍になると言われていました。

龍は神話の中の生き物で、神秘的な存在で力のあるものとされていました。
その為、その力のある龍を描く物が多くなっているのです。

さらに龍と共に子供の名前の刺繍をしてくれるところもあるので、
子供への思いがより一層感じることが出来ます。

ですからマンションやアパートなど鯉のぼりがなかなか飾れない家の場合でも、
小さな物や室内に飾れるものもあるので、
日本の伝統的な鯉のぼりに、
子供の成長や健康の願いを込めて飾ることをおすすめします。

◆最後に

今では魔よけとして鯉のぼりにはかかせない吹流しです。

ですが、元々は風の向き、強さをみるためのものでした。
これは日本や中国だけでなく世界各国で使われています。

確かに日本でも高速道路の横や畑、海辺などに立っているのも目にします。

他にもエアコンや扇風機の風が起こる場所にあるヒラヒラしたものも、
吹き流しといいます。

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