夏の風物詩の一つといえば浴衣です。
お祭りや花火大会といった夏のイベントには欠かせない装いです。

街中で浴衣を着た人を見ると、
夏本番だなと感じる人も多いのではないでしょうか?

そんな浴衣の由来って?

また夏だけ着るものそれとも一年中?

着方なんですが、左前?右前?どっちなんだろう?

目次

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◆浴衣の由来って?

・由来は「湯帷子(ゆかたびら)」

その由来は「湯帷子(ゆかたびら)」の略語からきています。

「湯帷子(ゆかたびら)」とは、
入浴する際や入浴後に着る「帷子(かたびら)」の事です。
(帷子とは裏地をつけない衣服のこと)

・時代は平安時代

また帷子は「片枚(かたひら)」とも記され平安時代には既に存在していました。

・種類は和服

浴衣とは和服の一つです。

通常のそれとは違い、長襦袢の着用はせずに素肌の上から着るのが特徴です。
(長襦袢とは和服用の下着のこと)

・入浴の時に使用する

平安時代中期に編纂された「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には、
内衣(下着)で沐浴するための衣とされています。

当時は複数の人と入浴する習慣がありました。
ですから裸を隠す目的で使用されたと思われます。
今でいうと水着のような役割も果たしていたと考えられます。

・江戸時代は「単衣(ひとえ)」

江戸時代以降には入浴に関係なく、
夏に着る単衣(ひとえ)の着物を「ゆかた」と呼ぶようになり、
庶民が愛好する衣類の一つとなりました。
(単衣とは裏地のない着物)

・夏だけ着るもの?

単衣は裏地がないので軽くて涼しい衣服である事から、
基本的には夏に着るのが一般的となります。

ですが、浴衣は入浴時の衣服としての由来もあります。

ですから温泉地やそれに準ずるホテルなどであれば、
一年を通して着ていてもおかしくはありません。

◆着方なんですが、左前?右前?どっちなんだろう?

また、浴衣の着付け方法としては一般的な和服と同じように、
「男女ともに右前を下」にして着るのが正解です。

これが逆になると、
死に装束の着付けとなってしまい縁起が悪いとされるので注意が必要です。

「正面から見て」アルファベットのYの小文字である、
「y」の字と似ていると覚えておくと間違いにくいでしょう。

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◆最後に

現代において浴衣は夏のおしゃれ着として着られる事も多く、
多岐にわたった柄はもちろんの事、胸元にフリルがあしらわれたものや、
ミニスカートのようなひざ上丈など、
従来の固定概念を覆した個性的なデザインも人気があります。

しかし、浴衣は日本の伝統的な民族衣装です。

それだけに最低限、由来や着付けの意味について頭に入れた上で、
様々な洋式のものを取り入れる事が、
現在における好ましい浴衣のあり方といえるのではないでしょうか。

皆さんも由来や着付けの意味を意識しながら、
様々な浴衣ファッションを楽しんでくださいね。

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