彼岸は1年のうちに春と秋の2回あります。
彼岸とは仏事行事の1つで、先祖や故人に思いを馳せ供養を行う期間です。
一般的にこの期間には、お墓参りをして墓石を掃除したりします。
そして、お墓参りをする時に持参するのがお供え物です。
彼岸の時期が近づいてくると、
スーパーなどでもお供えのお菓子が店頭に並ぶようになります。
普段何気なく見ている彼岸のお供え物のお菓子ですが、
選ぶ際には何か決まりはあるのでしょうか?
目次
◆彼岸のお菓子って何がよいのか?決まったものとかあるの?
彼岸のお菓子って何がよいのかというと、
絶対これでなくてはいけないというものではありません。
故人の好きだったもので構いません。
ですから、お供えのお菓子としては、
最適だと思うものを個人の判断で持参しても構わないのです。
でも、お供えのお菓子といえば、
「おはぎ(ぼたもち)じゃないの?」と思いますよね?
◆どうして彼岸のお供えは、おはぎ(ぼたもち)なのか?
彼岸のお供え物として一般的なのが、春は「ぼたもち」で秋は「おはぎ」です。
(どちらも餡子にもち米が入った和菓子ですが季節により呼び名が変わります。)
どうしてお供えは「ぼたもち」「おはぎ」が一般的になっているのか?
昔は現在のように、さまざまな食べ物がありませんでした。
そんな中「ぼたもち」「おはぎ」というのは、
みんなが集まる田植え
お客さんが来た時
などといった時に作られて食べられていました。
さらに小豆には邪気を払うご利益があるとされていたので、
お供えものとしても用いられていたからです。
◆お供えのお菓子選びで注意したいこと
お供えのお菓子は基本的には故人の好きだったもので構わないのです。
ただし、できればお供えものは日持ちするものを選ぶようにしましょう。
なぜなら基本的には、お墓に供えたものは、
カラスなどの餌になってしまわないように持ち帰るのがマナーだからです。
その際に生ものだと、みんなで分けることが難しいので、
小包装になっていて後日でも食べることができるものが最適だと言えます。
その点では、スイーツ以外に、おかきやおせんべいなども、
お供えのお菓子の定番として多くの人に選ばれています。
甘いものが苦手な人にも受け入れられやすいので、
迷った時にはこれらを選択するのもありでしょう。
基本的にお供えするものは、その後みんなで分けるというのが前提となります。
ですので、お供えのお菓子を選ぶ時には、
みんなで美味しくいただくことができる物を選ぶことが大切です。