ホウボウはカサゴの仲間で独特な見た目でもありますが、
冬になると刺し身にして美味しく食べる事ができる赤い魚です。
「ホウボウ」は独特の名前ですよね。
漢字にすると魚編に「方」そして魚編に「弗」と書きます(魴鮄)
ホウボウという魚の名前の由来って?
なんでこう呼ぶのでしょう?
目次
◆ホウボウという魚の名前の由来って?
名前の由来には、
・行動からつけられたという説
・鳴き声からつけられたという説
・頭の形からつけられたという説
・香りを由来とする説
といった感じで、いくつかの説があります。
実際のところ、どの説が正しいのか、ということはわかりません。
ですが、どうしてこういった説が成り立ったのか?
◆行動からつけられたという説
ひとつはその行動からつけられたという説です。
魚というと泳ぐ生き物というイメージが一般的です。
もちろんホウボウも泳ぎます。
ですが、ホウボウのえらの近くにある胸ビレの一番下は足のようなのです。
で、その胸ビレを使って海の底で這いずり回って歩きます。
ですから「這う」という言葉が転じてホウボウになったというものです。
また海底を「あちこち」歩き回る、
言い換えると海底を「方々」歩き回るということから、
ホウボウと呼ばれた説もあります。
◆鳴き声からつけられたという説
さらに、もうひとつは、ホウボウの鳴き声からつけられたという説です。
人間がいくら水中で声を出そうとしても、できるものではありません。
ましてや魚であるホウボウは鳴くことなどできるのか?というとできるのです。
その秘密は、体の中にある浮袋という器官にあります。
浮袋というのは、本来ならば気体を出し入れてして浮力の調節をし、
体を浮かせたり沈ませたりします。
その浮袋をホウボウは振動させて鳴くのです。
その時に発する音が「ホウボウ」と聞こえるということで、
名前をホウボウとすることになりました。
その鳴き声というのは、たまたま発せられるものではなく、
仲間とコミュニケーションを取ったり、
敵が近づいてきた時に警戒・威嚇をするためです。
◆頭の形からつけられたという説
あと頭の形からつけられたという説もあります。
ほうぼうの頭はやや角ばった形で、
その姿が帽子をかぶっているように見えるというものです。
「方(角ばった)帽(帽子)」をかぶった魚であるということで、
ホウボウという名前になったというものです。
◆香りを由来とする説
香りを由来とする説では、捌いて炙ったらよい香りがするというので、
「芳香」が変化してホウボウになったとされています。
◆名前もホウボウだけでない?
なお、ホウボウという呼び名も地方では別の呼び方をすることがあります。
山形ではウヅムギ
新潟ではキミヨオと異なる音の名前になっています。
一方で鹿児島のホゴ、高知のホーボなど比較的近い音の名前もあるのです。
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