9月から10月頃の十五夜の月は、はっきりくっきりとした美しいお月様です。
なぜなら、よく空気が澄んでいる秋は月があまり霞まず美しいからです。

ですから、この時期の月は中秋の名月といわれています。

そんな十五夜には月を祭るために花を飾ります。

十五夜に花を飾る場合どんな花がいいのでしょうか?

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◆十五夜に花を飾る場合どんな花がいいの?

十五夜に花を飾るとしたら、
やはり秋の風情を感じることができる「秋の七草」です。

秋の七草は秋の間に眺めて楽しむ植物なのです。

万葉の頃には身近出会ったと伝えられている秋の七草は、
昨今はあまり自生しているのを見たことがないという人も多くなっています。

こうした花を用意すると十五夜にぴったりの素敵な雰囲気が出ます。
秋の七草は美しくてとりわけ月が美しい時期に飾るのはぴったりです。

素敵な月夜にきれいな花を眺めながらゆったりと時間を過ごすのはおすすめです。

秋の七草にはどんな花があるのでしょう?

◆秋の七草ってどんな花があるの?

十五夜に飾る秋の花といえば、やはり「すすき」です。
「すすき」は秋の七草の一つなんです。

イメージとしては

・まんまるのきれいになお月様
・月見団子を載せた台(三方(または三宝)さんぽう )
・花瓶に活けられた「すすき」

といった感じです。

実際に見ていなくても想像するとほっこりします。

今の私達もほっこりしてしまう「すすき」ですが、それは昔も同じです。

「すすき」の他にはどんな花があるのでしょう?

「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」
「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花」

という山上憶良の2つの歌があります。

意味としては、
「秋の野原に咲いている花を指折り数えてみたならば七種類の花があるよね。」

「その花って

・萩の花
・尾花(ススキ)
・葛花
・なでしこの花
・をみなへし
(また)
・藤袴(フジバカマ)
・朝顔の花(キキョウ)

なんだよね。」

という感じになります。

ハギは紫がかった小さくてきれいな花です。
このハギは万葉集の中で最も詠まれているといわれるお花で、
140首以上に登場しているといわれているのです。

尾花は、お月見のお供え物であるススキです。

葛花(くずはな)とは紫の花が咲きます。

小さくて愛らしいナデシコは、
子どものようになでて愛でたいということから名前が付けられたといわれており、
とても可愛らしいお花です。

オミナエシも美しい花です。
この名前は美しい女性を意味するといわれています。

藤袴(フジバカマ)は淡い紫紅色の小さな花をつけます。

キキョウは紙風船のような丸いつぼみをもつ星形の形がとても特徴的です。

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◆最後に

十五夜というよび方は、
新月(細い月)から満月までが約15日かかることに由来しています。

また十五夜は中秋節や芋名月などともいわれています。

旧暦8月15日の夜に月見団子をつくり、芋や神酒、すすきなどを、
月下に供えるのです。

そうなると私の場合、お花よりも団子が食べたくなるのです。
お団子食べて、のんびりとお月様を眺めるなんて情緒があってよいですよね。

秋の七草も昔の人も見ていたんだと思って眺めるとなかなか良いものです。

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