ぎょっとして思わず座り込んでしまった。。。
などという感じで「ぎょっとする」という言葉を使います。
この例文からぎょっとするの意味を考えると、
「驚く」
「びっくりする」
などと想像することができます。
実際に「ぎょっとする」の意味としては、
「意外なことに突然出くわして驚くことや動揺すること」となっています。
昔、ダジャレの本で「魚がぎょっとする」と絵がかいてあり、
それ以降、勝手に語源として魚が関係しているものと思っていました。
しかし、よく考えたら違う気が。。。
「ぎょっとする」の語源はなんだろう?
目次
◆ぎょっとするの語源とは?
ぎょっとするの語源は古代中国の「ギョ(敔)」という楽器です。
・「ギョ(敔)」という楽器ってなんだろう?
「ギョ(敔)」という中国で使われていた楽器の名称が語源と考えられています。
「ギョ(敔)」は差し止めるという意味があり音楽の演奏の最後に使われる楽器です。
木製で、形は虎。
その背中には27個のギザギザがあります。
奏楽を止める合図として約30cmの竹製の、
ささら(抹茶のお茶を立てる道具に似ています)で3回叩いてから、
背中のギザギザをすって鳴らします。
音がびっくりするほど大きいとか言われていますが。。。
うーん、映像を見る限りそうでもないと。
この「ギョ(敔)」という楽器は儀式(セレモニー)で使われていました。
ですから儀式での静かな演奏の終わりを告げるものならば、
音は大きくなくても不思議ではありません。
だから音が大きくてびっくりしたというのは、どうも違うような気がします。
じゃぁなぜ「ギョ(敔)」が「驚く」の語源になるのか?
◆なぜ「ギョ(敔)」が「驚く」の語源になるのか?
個人的な見解ですが、おそらく「ギョ(敔)」という楽器の形や演奏方法が、
独特だった事に関係しているんじゃないかと思います。
奇妙な形で楽器には見えませんし、頭を叩いて、背中をこすることにより、
音を出すことに驚いたのではないでしょうか?
◆最後に
私がギョッっていう言葉で連想するのはさかなくんです。
さかなクンのイメージが強いから、
てっきり語源も魚だろうと思っていたくらいです。
しかし、それ以前にも流行したことがありました。
それは人気の漫才師がラジオの本番で「ギョギョ」と使用した1949年頃だそうです。
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