土用の丑の日にはうなぎを食べる風習がありますよね。
じゃあなぜ?うなぎを食べるようになったのか。。。
そもそも土用の丑の日とは、
どういう日なのかを知っている人は少ないと思います。
目次
◆土用とは?丑の日とは?
まず土用の丑の日についてですが、
土用とは立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間のことを指しています。
次に丑の日ですがこれは十二支の丑のことです。
日本では昔、日付を数字ではなく十二支を使って表していたんです。
今日は丑の日だ、といった感じですね。
なので土用の丑の日というのは土用の期間中にある丑の日のこととなります。
土用の期間は18日間で、
十二支は文字通り12日周期なので必ず1回は土用の丑の日があるわけです。
そして現代では、
立秋の直前18日間にある丑の日を、
土用の丑の日と呼ぶのが一般的になっています。
ちなみに立秋とは毎年8月7日頃です。
2016年8月7日
2017年8月7日
2018年8月7日
2019年8月8日
2020年8月7日
2021年8月7日
この直前18日間に丑の日があります。
◆なんでうなぎじゃなく他の食べ物じゃないの?
土用の丑の日についてはわかりましたが、
なぜうなぎを食べるようになったのでしょう?
土用の丑の日は夏の時期なので夏バテしやすい時期でもあります。
そのため日本では昔から土用の丑の日に、
元気の出る食べ物を食べるという風習がありました。
この風習からいけば、うなぎじゃなく他の食べ物でも問題はありません。
うなぎを食べるようになったのは、
エレキテルで知られる平賀源内が関係していると言われています。
当時、うなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋が平賀源内に相談をしたところ、
土用の丑の日にうなぎを食べるといいと広めなさいとアドバイスして、
その結果うなぎがよく売れるようになったエピソードが由来なんです。
丑の日にちなんで「う」から始まる食べ物を食べるのがいいという考え方が、
その以前からあったのでうなぎはぴったりの食材だったわけです。
これが今でも続いていて、土用の丑の日はうなぎを食べる日になったんですね。
うなぎが元気の出るスタミナ食なのは間違いないですが、
当初はそれよりもうなぎ屋のうなぎを売りたいという思惑が働いていた形です。
うなぎは旬が冬だったので夏にはほとんど売れなかったので、
苦肉の策として土用の丑の日にうなぎを食べようと宣伝した結果と言えます。
今で言う期間限定キャンペーンのような感じですね。
◆最後に
こうして土用の丑の日は、
夏バテ防止もあってうなぎが食べられるようになりました。
今では当たり前の文化ですが、
きっかけはとてもささいなことから始まったんです。
ちなみに土用の丑の日は毎年日付が変わり1年に2回あることもあるので、
うなぎを食べる時は、
事前に土用の丑の日が何日なのかをしっかり調べておきましょう。
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