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最近では知らない人も増えていますが日本には半夏生と呼ばれる日があります。

半夏生にはタコを食べる風習があるんですが、

なぜタコを食べるのか?
そもそも半夏生とはいつなのか?

知っている人は少ないと思います。

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◆いったいどんな日なのか?

半夏生は、本来は夏至(6月21日ごろ)から11日目のことを言っていましたが、
現在は7月2日を半夏生と考えるのが一般的です。

いったいどんな日なのか?

農業を営んでいる人なんかは今でも知っているかもしれません。

半夏生は昔の日本の農家にとってとても大切な日で、
半夏生が来るまでに田植えを終わらせると良いと考えられていました。

つまり

夏至から半夏生の間に田植えをするのが、
タイミングとして理想的だということですね。

ちょっとした迷信のようなものでもあるんですが、

とにかく昔の農家の人達は半夏生になるまでに田植えを終わらせるのが基本で、
半夏生が過ぎてから田植えをすることはまずありませんでした。

◆現在ではあまり聞かなくなった理由

田植えのタイミングを計る目安の日という感じでしょうか。

もちろんただの迷信ではなく、

半夏生はちょうど梅雨明けの時期なので、
その意味でも田植えのタイミングとしては最適です。

今ほど科学は進歩していませんが、
長年の経験から当時の農家の人もそれをわかっていたのでしょう。

ただ、現在では、

農業の化学的進歩や品種改良などが理由で、
田植えのタイミング自体が大きくずれてきています。

ですから半夏生を気にする農家の人もほとんどいないのが現状です。

今は地域によっても違いますが、
5月から6月が田植えのピークなので当時よりも1ヶ月以上早くなっています。

これが半夏生という言葉をあまり聞かなくなった理由の1つです。

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◆なぜタコを食べるのか?

関西を中心にした西日本では半夏生にタコを食べる風習があります。

これも田植えに関係した理由からで、

タコのように足をしっかり張る、
つまり豊作になるようにとの思いが込められているんです。

土用の丑の日にうなぎを食べる風習に近いものがありますね。

関西ではタコですが地域によって食べるものが違い、
お餅を食べたりその土地の名産を食べたりすることもあるようです。

その場合でも豊作を願っていたり、その年の収穫に感謝したりするのは同じです。

◆由来について

半夏生という言葉ですが、
これは半夏という薬草からとったという説と、
半夏生という花の名前から取ったという説があります。

どちらもちょうど半夏生の時期に咲く植物なので、
両方の意味もあるのかもしれません。

咲く時期も名前もとても似ている2つの植物ですが、
同じものではなくまったく別物です。

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