お月見は昔から日本人に馴染みのある風習ですが、
なぜお月見をするのか、その意味を知っている方は少ないと思います。
大人でも知らない方が多いのですから、今時の子供だとまず知らないでしょう。
自分自身もそうですが、
お子さんに意味を聞かれた時に理解できるよう教えられるためにも、
お月見の意味を簡単に知っておきましょう。
目次
◆はっきりした説はない?!
とはいえ。。。ここで問題が1つ。
実はお月見の意味は、はっきりとしたことがわかっていません。
現代人が意味を知らないのではなく、
そもそもお月見の意味はハッキリ定義されていないのです。
もちろん当初は意味があったのでしょうが、
それがなんなのかは、今や誰もわからなくなってしまっている状態です。
ですのでここではいくつかの説を紹介します。
◆月に感謝する
1つの説が月に感謝するというものです。
昔の日本人は、その多くが農業を営んでおり、
秋は野菜や米を収穫する1年の中でも非常に重要な季節です。
今は年中色々な野菜が買えますし、米に困ることもありませんが、
当時の日本では豊作か凶作かは生活に直結するとても重要なことでした。
そこで豊作を祈る、収穫を感謝するという意味で、
お月見が行われるようになったという説です。
月明かりを頼りに日が落ちてからも収穫作業を行うことができ、
その点からも月に感謝するという意味が込められているそうです。
簡単に言うと、
美味しい食べ物が穫れたことを感謝する日といった感じになります。
◆見て楽しむ
単純に月が綺麗だったからという説もあります。
たしかに月は、とても綺麗で風情を感じさせてくれる存在です。
特に秋は月が綺麗に見える季節で、
日本人にとって月は特別な存在でもありました。
春でいうところの、お花見のような感覚でしょうか。
月を眺めて楽しむ、それがお月見のもう1つの意味なのです。
この他にも中国でお月見の風習があり、
それが日本に伝わったなんていう説もありますが、
いずれにしても月を見て楽しむ、月に感謝するというのは共通しています。
日頃、幸せに生活できている感謝を月に伝える日がお月見なのです。
◆最後に
ちなみにお月見をする時期は旧暦の8月15日で、
今の暦だと9月中旬から10月の頭くらいになります。
正確な日付が決められていないのは、
旧暦の8月15日というのは今の暦でいうと毎年日付が違うからです。
なのでお月見の日は正確に言うと毎年違うわけです。
せっかくなので、
写真のようにヤフーやグーグルなどの検索窓に「お月見 いつ」と打ち込んで、
今年のお月見は何日なのかを調べて、
その日にお月見を楽しむのもいいかもしれません。
その時には月への感謝を忘れないようにしたいものです。
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