私達にとって身近な食材の1つである鮭、
普段は鮭と呼びますが秋になると秋鮭と呼ばれる鮭がお店でもよく見られます。
この秋鮭と鮭にはどんな違いがあるのでしょう?
名前はよく似ていますが別な魚だったりするのでしょうか?
目次
◆秋鮭と鮭にはどんな違いがあるのでしょう?
結論から言うと、鮭も秋鮭も基本的には同じ鮭です。
日本で鮭と呼ばれている魚は正式には、
白鮭という名前で、鮭も秋鮭も白鮭なのです。
白鮭を鮭と呼ぶのはわかるのですが、
なぜ秋鮭という別な名前まであるのでしょう?
そこには白鮭が穫れる季節が関係しています。
◆なぜ秋鮭と呼ばれているのでしょう?
秋鮭という名前から勘の鋭い方ならお気付きかもしれませんが、
秋鮭とは秋に穫れる白鮭のことを言います。
他の季節で穫れる白鮭と区別するために秋鮭という名前になっているわけです。
白鮭は川で生まれ、
生まれた後は川を下って海に行きそこで数年の間を過ごします。
そして産卵の時になると生まれた川に戻り、そこで産卵をする習性があります。
この産卵の時期が秋で、産卵に戻ってきた白鮭のことを秋鮭と呼ぶのです。
流れの厳しい川を登ってくるため、一般的な白鮭よりも脂ののりが良く
特別美味しいこともあって秋鮭と名前が付けられ特別視されています。
秋鮭が特別に美味しい理由はこれです。
つまり鮭と秋鮭には魚の種類といった意味での違いはなく、
どちらもまったく同じ白鮭です。
ただし秋鮭は秋にしか獲れない白鮭で、
しかも味も美味しいと非常に貴重な存在なのです。
食材として考えた時は鮭と秋鮭には大きな違いがあると考えていいでしょう。
ちなみに地方によっては秋鮭ではなく秋味という呼び方をする方もいます。
これも秋鮭のことで特別な違いは特になく、あくまでも呼び方が違うだけです。
秋ならではの味を楽しめる鮭なので秋味と呼ぶようになったのでしょう。
なので秋鮭のことを秋味と呼んでも問題ないですし、
秋味のことを秋鮭と呼んでもかまいません。
◆最後に
魚屋さんなどでも秋になると鮭ではなく、
秋鮭と書かれた鮭を目にする機会が増えると思います。
その時期しか食べられず、次に食べられるのは来年の秋になってしまうので、
秋鮭を優先して買うようにするといいかもしれませんね。
脂がたっぷりとのって身の締まったひと味違う鮭を堪能できますよ。
鮭は秋鮭だけでなく鮭児と呼ばれるものもありますが、
これは産卵に戻ってきた鮭にまぎれている若い鮭のことです。
産卵するわけではありませんが、
まだ若いのですが秋鮭のように脂がのっていて美味しい鮭です。
しかも秋鮭以上に貴重なので食べられたらとても幸運です。
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