暑い夏も終わる頃、秋のイベントが始まります。
そんな秋の年中行事としてお月見がありますよね。
お月見とは中秋の名月といって奇麗な月をみて楽しんだりします。
ところで。。。
この中秋の名月っていつなのか?
また、満月のことをいうのでしょう?
目次
◆中秋と仲秋の違いは?
「中秋」とは旧暦の8月15日を示しています。
よく「仲秋」と表現されることがありますが、正確な意味は異なります。
・「中秋」とは?
例えば8月の表現のひとつとして、月頭、月中、月末という表現があります。
中秋の中という文字もその字の通り月中の中です。、
つまり旧暦の8月の中ごろである15日を指しています。
・「仲秋」とは?
旧暦の秋というと7月8月9月になります。
その月の別名が、
7月・・・孟秋
8月・・・仲秋
9月・・・季秋
となります。
ですから「仲秋」は旧暦の7月8月9月の真ん中の8月の別の表現となります。
「中秋の名月」は旧暦8月の15日の月を表しています。
「仲秋の名月」は旧暦7月8月9月の真ん中に位置する8月の月を表しています。
このように中秋と仲秋でもともと正確な意味はそれぞれあったのですが、
現在においては「中秋の名月」と「仲秋の名月」は、
同じ意味合いとして扱われるのが一般的です。
◆中秋の名月とはどんな月のこと?
中秋の名月といえば、まんまるな満月を想像しますよね。
ところが。。。必ずしも満月とは限らないのです。
例えば2015年の場合ですと、中秋の名月は9月27日になっていました。
しかし実際の満月は9月28日だったのです。
ほぼ満月の状態に近いといったところでしょうか。
このように、中秋の名月は満月、
もしくは、ほぼ満月の状態で見える月のことです。
◆中秋の名月とはいつ?
以上のことより中秋の名月とは旧暦の8月15日の月の事です。
では、現在の暦ではいつのなのか?
旧暦を新暦になおしますと、約1ヶ月遅れてくることになります。
つまり旧暦8月の場合ですと新暦では9月となるのです。
さらに現在の暦では年ごとに異なる日が「中秋の名月」として指定されています。
旧暦の日にちの数え方は新月の日を1日目として数えます。
現在においては「秋分の日」以前で一番近い新月の日を1日目と数えます。
そこから15日目を中秋としました。
新暦の場合1年は365日ではなく、365.242日くらいかかります。
そのため0.242日ほど毎年ずれてきます。
ですから毎年秋分の日も違ってきます。
そのため「中秋の名月」の日にちも毎年かわってくるのです。
例えば、こんな感じで毎年違ってきます。
2016年 9月15日
2017年 10月04日
2018年 9月24日
2019年 9月13日
2020年 10月01日
おおよそ、中秋の名月の日にちは9月7日~10月8日の間となっています。
◆今年の中秋の名月の日の調べ方
中秋の名月の調べ方ですが、
ヤフーなどの検索窓に「中秋の名月」と入れ検索します。
するとこのようにその年の中秋の名月がいつなのかという日にちがでます。
◆由来とその歴史について
この旧暦8月15日の月は「十五夜」とも呼ばれています。
しかし、「十五夜」という言葉よりも、
ススキを飾って、まんじゅうや栗をそなえる「お月見」という言葉のほうが、
世間に広く知られています。
それは古くから伝わる年間行事のひとつであるからです。
「お月見」の風習は平安時代から始まったとされています。
もともと中国の伝統である祭事だったのですが、
それが貴族たちの文化に取り入られたのが由来だといわれています。
そして、そのお月見も時代によって変化していきます。
平安時代のお月見の行事内容というのは、
平安貴族たちが舟遊びをしたり歌を詠んだりして、
水面に映った月を楽しむものでした。
そのため「中秋の名月」は数多くの和歌や俳句の材料とされ、
秋の季語のひとつとなっています。
それが時代とともに武士や町民に伝わっていくと、
和歌や船遊びではなく、月そのものを眺めて愛でるようになったのです。
特に農民にとって月は、
その満ち欠けによって農事に適した月日をおおよそ知ることができました。
そのため農作物の収穫の感謝祭として祝うようになりました。
その証拠に「中秋の名月」には「芋名月」という別名があります。
これは里芋など芋類の収穫儀礼であったとされています。
また同様に秋を代表する食べ物として、
大豆や豆から名付けられた「豆名月」や「栗名月」という呼び名もあります。
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