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うろこ雲と、いわし雲は、どちらも同じ種類の雲を指す通称なんです。
学術的には巻積雲(けんせきうん)という名前が付けられています。

じゃぁなんで呼び方がちがうの?

うろこ雲と呼ばれるのは、
小さな雲の集まり方が魚のうろこのように見えるためです。

いわし雲と呼ばれるのは、それがいわしの群れを連想させるためだからです。

実際、個人的にどのように観察するかによっても違ってきます。

一部だけ見るという視点に立てば、うろこに見え、
全体的に観察すれば魚の群れやさざ波に見えたりもします。

目次

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◆雲ができる条件について

雲の発生とは、湿った空気が上昇する際、
融け込んでいる水蒸気が融けきれず水や氷になる現象です。

気温が下がると飽和水蒸気量も小さくなるという、
理科の時間に習ったあの現象です。

冷たい麦茶のコップの前有りには水滴が付きますが、
それと同じ現象が空で起こり、水滴がくもという形で目に見えるのです。

夏の間は太平洋高気圧の勢力が強いため、
日本上空は常に太平洋起源の湿った空気が漂っています。

太陽高度も高い。。。つまり日が当たりやすいので気温が上がります。

その結果として強い上昇気流が生まれ、
生じる雲は雨につながる大きな雲がほとんどとなります。

冬になると太陽の高さが低いので日が地面に当たりにくい状態です。
そのため熱に由来する上昇気流の量が少なくなります。

加えて、大陸から移動してくる高気圧の影響下に入るので、
本州では日本海側を除いて空気が乾燥します。

このため、そもそも雲ができにくい気象条件となってしまうので、
うろこ雲を見る機会はほとんどありません。

◆なぜ秋にはうろこ雲が見えるのか?

冬に向けて乾燥した空気がやってきます。

夏とは違い大きな雲ができにくい乾燥した空気ですから雲ができにくいのです。
そのため、大きな雲により視界が遮られることもありません。

さらに乾燥した空気は済んでいます。

その結果、秋の空は、見通しが良く空高くまで見ることができます。

そして、その上空では冬の冷たい空気が流れ込みます。
そうすると上空の空気は冷やされます。

これと同じ現象をみそしるで見てみましょう。

映像のように味噌汁をそのままにしておくと、
表面に浮いたり沈んだりとまだら模様が発生します。

この状態は、暖かい表面(上空)が冷えて、
下にに降りることが原因で味噌汁に対流が発生しているのです。

これがベナール対流という現象です。

この状態がうろこ雲というわけです。

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◆巻積雲(うろこ雲)と高積雲(ひつじ雲)の見分け方

気象庁の資料によると、

小さな雲の見かけの大きさは角度にして1度以下と定義されているので、
小さな雲はしばしば雲片と表現されます。

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雲片の小ささに加えて、
厚みが非常に薄いため雲底が暗くならないのも特徴です。

似たような形の雲として地上5km付近に発生する高積雲があります。
高積雲とは「ひつじくも」と呼ばれているものです。

こちらは雲に影ができるのでそこで区別します。
また大きさも巻積雲(うろこ雲)より大きいです。

もう一つの違いは、雲ができる場所、つまり高さが違います。

高積雲が地上5km付近であるのに対して、

巻積雲(うろこ雲)が生じる場所は、
国際線が飛ぶ高さと同じ地上約10km前後の上層です。

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