UV、つまり紫外線カットの目的で日傘を使う場合、
色をどうするかという問題があります。
たとえば白い日傘と黒い日傘では、
どちらの方がUVカットに優れているのでしょう?
結論から言うとUVカットに優れているのは黒い日傘です。
というのも濃い色の方がUVをカットしてくれるからなのです。
では、どうして濃い色の方がUVをしっかりカットしてくれるのか?
それはUVに対する反応の違いが大きな原因です。
目次
◆反射と吸収の違い
白い色というのはUVを吸収するのではなく反射します。
だから一定のUVカット効果は期待できるのですが、
すべてを反射できるわけではありません。
その結果、どうしてもある程度のUVが体に届いてしまうのです。
一方で、
黒という色はUVを吸収してくれ、その結果UVカット効果を期待できます。
もちろん黒い色といえども、
すべてのUVを吸収できるわけではありません。
ですから体に届くUVもあるのですがカット効果は黒の方が優れています。
そのためUVカットを最優先に考えるなら、
日傘の色は黒をはじめとした濃い色が適しています。
また、UVは上から降り注ぐものだけでなく地面から反射してくるものもあります。
いわゆる照り返しです。
黒い色なら吸収するという特性上、
照り返しにも吸収効果が期待でき、その点で白よりも優れています。
UVを反射することでカットする白だと、
傘の内側で照り返しをさらに反射するだけですから、
結局肌に浴びてしまう事になり、あまり意味がないのです。
◆黒の欠点について
UVをカットという意味では、
黒がもっとも効果的と言えるのですが欠点もあります。
それが暑くなりやすい点です。
黒い日傘はUVと同時に太陽光線そのものも吸収しており、
これによって日傘が熱を持ちます。
日傘を使うのは暑い夏の時期が多くなると思いますが、
ただでさえ暑い時期にさらに暑くなってしまう可能性があるのです。
一方で白い色は太陽光線も反射してくれますから、
熱を逃がす効果が期待でき、
涼しさという点では白い日傘の方が優れています。
UVカットと涼しさ、
どちらをとるのかで日傘を使い分けるのも良い方法でしょう。
◆最後に
材質によっては色に関係なく高いUVカット効果を発揮するものもあるので、
できれば材質もチェックしておきたいところです。
ちなみに雨傘にUVカット効果が期待できるのかどうかですが、
これは日傘同様の効果が期待できます。
つまり普段雨傘として使っているものでも日傘として使用可能です。
雨傘だと効果がないように思われがちですが、
そんなことはないので、
日傘を別に用意するのが面倒な場合は雨傘で代用してもかまいません。
ここでもUVカットを狙うなら色は当然黒を中心に濃い色にしましょう。