日本酒を作る際の副産物として生まれるのが酒粕ですが、
この酒粕は栄養素が豊富で大変な注目を集めています。
酒粕には健康や美容の増進に役立つ栄養素が多く含まれています。
そこで。。。酒粕の効能ってなんだろう?どのように体に良いのだろう?
目次
◆糖尿病の予防?
まず糖尿病の予防が挙げられます。
糖尿病と切っても切れないのがインスリン。
このインスリンには食べたものに含まれる血糖を、
体内に取り込み利用する働きがあります。
だからインスリンが作用することで血糖が利用されて血糖の値が下がるのです。
このインスリンが上手く作用しないと血糖が使われない状態になります。
それが糖尿病といわれるものです。
酒粕にはインスリンに似た働きをする物質が含まれているのです。
だからインスリン機能の低下による糖尿病の発症を予防することができるのです。
◆酒粕とガン細胞の関係とは?
次に、癌予防です。
ガンになるとガン治療薬などが投与されて癌細胞をなくそうとするのですが、
そもそも薬では正常な細胞と癌細胞を見分ける事ができません。
そのため正常な細胞までもなくそうとしてしまうのです。
ですが人間の体内には癌細胞とそうでない細胞を区別して、
癌細胞だけを殺すナチュラルキラー細胞というものが存在しています。
酒かすにはこのナチュラルキラー細胞を活性化させる物質が含まれているため、
抗癌作用への効果が期待されているのです。
◆血圧の上昇を防ぐ?!
そして高血圧予防も期待できます。
高血圧は心疾患や脳疾患を引き起こす原因となる重大な症状です。
その血圧を上昇させる働きがある物質が人間の血液の中には存在しています。
その血圧上昇となる物質を補助している酵素に働きかけて、
抑制してくれるのがペプチドなのです。
酒粕には血圧を上げる物質の働きを阻害するペプチドが含まれているため、
血圧の上昇を防ぐことができるというわけなのです。
◆酒粕でダイエット?!
また、肥満の予防にも効果があるとされています。
でんぷんやブドウ糖の分解スピードが速い人ほど脂肪が蓄積されやすく、
太りやすいとされています。
これは糖尿病の項目にもでてきたインシュリンが関係しています。
速く分解されることで血液中の血糖値が高くなります。
そこでインシュリンの分泌量もふえます。
インシュリンが増えることで血糖を体内に取り込み利用する働きが高まります。
利用する手段の一つが糖を脂肪として貯めていくことなのです。
ですから分解が速いとインシュリンの量が多くなり、
その分貯蔵されてしまうのです。
これに対して酒粕はでんぷんの分解スピードを緩める働きがあるのです。
そのため肥満の予防に役立つと言われているのです。
また酒粕には脂質がほとんどふくまれないため、
カロリーを抑えた食事が可能となります。
◆血液がサラサラに?!
そのほかにも血栓予防にも効果があります。
血栓とは血液の塊のことで、これができると血液の流れが悪くなります。
血流が悪くなる事は、心筋梗塞や脳卒中などという病気の原因となるのです。
酒粕にはこの血栓を溶かす効果のある、
酵素ウロキナーゼの合成を促進する物質が含まれています。
ですから酒粕には血液がサラサラになり、
血栓による心筋梗塞や脳卒中などという病気のリスクを、
軽減させる効果が得られると言われているのです。
◆シミやソバカスにも効果的?!
健康だけでなく、美容面でも美肌効果が期待できます。
シミやソバカスといえば皮膚の色素沈着を促すメラニン色素が原因です。
このメラニン色素作り出す酵素の働きを阻害するのがコウジ酸。
酒粕にはこのコウジ酸が豊富に含まれているため、
美白効果を実感することができるのです。
◆美肌とレジスタントプロテイン
食物繊維がなぜ体に良いのか?
それは体の中で消化されにくく、
体内にある不要な物質を絡め取り体外に排出してくれます。
この食物繊維と同じようにレジスタントプロテインも消化されにくく、
不要な物を吸着して排出してくれるのです。
このレジスタントプロテインを含んでいるのが酒粕のなのです。
腸内環境が整うことでえられるメリットには様々ありますが、
その中の一つに美肌効果あります。
以上のように酒粕にはたくさんの効能があるため、
毎日継続して適量を取り続ければ、
健康にも美容にもとても強い味方になってくれます。