昔は、正月の時期になると、フロントのバンパーなどに、
正月飾りを付けて走っている車を街でよく見かけたものです。
しかし最近では、
正月飾りを付けている車を見かけることはごくまれになりました。
あるいは、ほとんど見かけなくなったために、
車に正月飾りを付ける習慣など知らない世代も増えていると言ってよいでしょう。
もちろん、全く付けなくなったというわけではありません。
田舎に行けば、今でも正月飾りを付けている車を見かけることができるからです。
ですから正月飾りを付けた車を見ると、
昭和生まれの人などは昭和の良き時代を思い浮かべたり、
昔の正月の思い出が浮かんできたりと懐かしい感じになるものです。
昔に比べて最近では車に正月飾りを付ける人が、
めっきり少なくなったという世の中の風習の変化を見てきた人の中には、
「正月飾りはいったいいつから付けなくなったのだろうか?」
と考える方もいることでしょう。
車に正月飾りを付けなくなったのはいったいどうしてなのでしょうか?
目次
◆車への価値観の違い
はっきりした理由は分かっていませんが一つの理由として考えられているのは、
最近は車が昔ほど珍しいものではなくなったということです。
昔は一種のステイタスともみなされており、
高価であるため、誰もが手に入れることのできるものではありませんでした。
そんな大事なものに対する強い思いから、
交通安全の願いを込めて飾りを付けていた人が多かったと言われています。
ところが、今や一家に一台、
あるいは一家に二、三台も所有している家庭があると言われるほど、
普及した世の中になっています。
つまり、昔のような強い思い入れや、ありがたみのようなものが薄れ、
あって当然のものへと変化してきたため、
わざわざ正月飾りを付ける人が激減したというわけです。
◆車のデザイン
また別の点として、車のデザインにも理由があると言われています。
昔のようなシンプルのデザインではなくなり、取り付ける場所がなくなった。
というのも一つの理由であると考えられているのです。
◆お正月への思いの違い
お正月といえば、すごく大きなイベントでもあり大事な行事です。
みんなが一斉に仕事を休み街中は静かなものでした。
しかし、時代は流れて次第にお正月だろうと平日と同じようにお店がやっていて、
店員さんも働いています。
そのため、普段と何ら変わりなく感じるようになったといえます。
正月に向けての準備なども鏡餅や正月飾りなど車だけでなく、
家にも準備しないという家庭も多いのです。
そういった時代の移り変わりが大きく関係しているんですね。