手紙では時候の挨拶があり、月ごとに適した言葉が違います。
7月に入り手紙を執筆する場合、
梅雨も明けはじめ暑さが本格的になりますから、
時候の挨拶として7月ですと「梅雨明け」「猛暑」などとなります。
しかし。。。
2014年は7月25日
2015年は7月29日
という具合に梅雨明けは7月も後半だったりします。
実際のところまだ梅雨明けしていない場合などに
7月の季語を使用するというのはなんだか違和感を感じます。
そうかといって「梅雨」という言葉は6月の季語。
この場合どんな時候の挨拶が適しているのでしょう。
目次
◆季語
まず7月に使われる季語を見ていきましょう。
主な季語としては、
・梅雨明け
・向暑
・仲夏
・盛夏
・炎暑
・猛暑
・大暑
・酷暑
・極暑
などがあります。
基本的には、どれも夏の暑さを表現するもので、
同じ7月でも時期やその年の暑さの具合によって使い分けるのが理想です。
たとえば。。。
とにかく猛烈な暑さだというなら猛暑や酷暑、極暑などが適しています。
梅雨が明けたばかりなら梅雨明けという言葉が適当ですよね。
しかし未だ季節は梅雨の真っ只中である場合ですと、
・梅雨
・長雨
・梅雨晴れ
・空梅雨
といった季語が使われるのが一般的です。
ただ、梅雨を表現する季語は
梅雨明けという言葉以外は正式には6月の季語に該当します。
その意味では7月の時候の挨拶としては不向き。。。となります。
基本的に7月は7月の時候の挨拶を書くもの。
そこで暑い夏に向かう頃という意味である「向暑」という季語を使います。
「向暑」ですが、
このあたりは6月に季語としても挙げられてもいます。
◆時候の挨拶
季語は挨拶文の冒頭に入れるもので、
その後に、の候、の折、のみぎりと続きます。
向暑の候、向暑の折、向暑のみぎり、といった感じです。
季語の後には時候の挨拶が入り、
「向暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます」
と続きます。
ビジネスメールなどでよく見る文章だと思います。
時候の挨拶は文字通り季節感を出すことがとても重要で、
その後に相手を気遣う言葉が続きます。
季節を表すフレーズによって、
相手が風景を思いい浮かべ季節感を共感することができます。
そのため季語はしっかりと把握しておかなければなりません。
時候の挨拶が終わったら本題に入りましょう。
◆結びの挨拶
また、手紙には時候の挨拶だけでなく結びの挨拶も必要です。
「梅雨時期なら長雨の折、くれぐれもご自愛下さい」
「梅雨冷えの折、
皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
といった感じの挨拶が最適です。
基本的には時候の挨拶と一緒で、
季語を入れつつ相手を気遣うことがポイントです。
ですが、こちらも季節的にきごが使いにくい場合は、
「時節柄、ご自愛専一にご精励ください」
などという感じでも構いません。
◆最後に
時候の挨拶と結びの挨拶がきちんと書けていれば、
それだけで立派な手紙になります。
逆にこれらが書けていないと
マナーのなっていない手紙になってしまうので注意しましょう。
これは手紙だけではなく、
メールでも使える挨拶ですからビジネスシーンでもよく使います。
7月は暑中見舞いを送る時期ということもあって
いつも以上に取引先や上司、お世話になった人などへ手紙を送る機会が増えます。
7月の時候の挨拶だけでも
書けるようになっておくと社会人としてなにかと便利です。
あわせて読みたい関連記事一覧