カレーは日本人にとっても馴染みの深い食べ物です。
子どもからお年寄りまで人気が高く、
それでいて比較的調理しやすいことから、主婦の定番メニューでもあります。
そして大きな鍋を使い、一度にたくさん作ることができるのも特徴です。
1日置くと野菜の旨味が溶け出すことから、
翌朝の分まで確保しておくという家庭も少なくありません。
また、家計の節約もかねて、冷蔵庫で保存しておくことも多く見られます。
では、カレーを冷蔵庫で保存した場合なんですが何日くらいもつのだろう?
目次
◆冷蔵庫で保存した場合、何日くらい大丈夫?
カレーを冷蔵庫で保存した場合には、
一定のリスクがあることを知っておくべきです。
冷蔵庫って保存する場所というイメージがあります。
そのため作りおきのカレーを冷蔵庫で保存した場合、
いつまでも長持ちするように考えがち。
しかし実際には、状態が良くて3日といったところなのです。
もし3日以上保存しておいたいのであれば冷凍庫に入れておくべきです。
とはいえ、冷凍する場合でも賞味期限は長くて1ヶ月程度です。
・どうして冷蔵庫でもカレーは保存が長期できないのか?
その理由は、じゃがいもやニンジンに付着している細菌にあります。
これは加熱によって死滅するため、
作りたてのカレーを食べる分には全く問題ありません。
しかし、こうした細菌の中には、殻を作って熱に耐えるものも存在します。
例えば「ウエルシュ菌」などが熱抵抗性が強い菌です。
そうなると、鍋の中の温度が下がった途端、再び活動を開始し、
数を増やしていくことになるのです。
このため、カレーを冷蔵庫に入れる前に冷やそうと、
作ったまま常温で放置しておくと細菌の繁殖を促してしまうことになります。
その状態ですと、たとえ冷蔵庫で保存したとしても、
菌も一緒に閉じ込めてしまいますから、食中毒の原因にもなりかねません。
◆冷蔵保存するポイントとは?
ポイントとしては、カレーを作ったら、
すぐに氷などを使用して粗熱をとりましょう。
なぜなら常温にてゆっくり冷ますことで、
雑菌の繁殖に一番適した温度の状態が長く維持されてしまうからです。
熱をとった後、タッパーやジップロックに入れ、
迅速に冷蔵庫へ保存しておくことです。
そして食べるときは、しっかりと加熱すると、より安心して食べられます。
雑菌はカレーを調理してから後に雑菌が増え始めます。
これはカレーが腐っていなくとも雑菌は増え続けているということになります。
ですから臭わないから大丈夫だとか、
味がおかしくないから大丈夫というものではありません。
また逆に雑菌があるからということで、
食中毒に必ずなるということでもありません。
あくまでも食べた人の体調やその場の衛生環境にも大きく作用されます。
ただ、テレビなどで2日目のカレーが危ないといわれるのは、
食中毒になる可能性が高いということなんです。
これらのことをよく守り、美味しいカレーは食中毒を起こさない適切な方法で、
冷蔵庫に保存していきましょう。