ウナギって土用の丑の日になると、スーパーではよく見かけます。
しかし、年々ウナギの値段は高くなってきています。
とうのも絶滅が危惧されているからなんですが、
個人的には全然少なくなったという感覚がなくて、ウナギのことを何も知りません。
実際ウナギの成長速度や成長する過程などや、ウナギの生態はどうなってるの?
目次
◆ウナギの成長について速度や過程などのその生態は?
ウナギは日本で獲れる魚でもありますが、
その産卵場所はなんと日本から2000Km以上も離れた、
太平洋のマリアナ海域とされています。
ここで卵が孵化し、透明な仔魚になります。
この仔魚が太平洋を回遊して稚魚へと変化した後に、
東アジア近海へと向かっていきます。
稚魚のことをシラスウナギと呼び、日本など東アジアの国々に生息しています。
シラスウナギが川や湖で5~10年成長するとよく見られるウナギとなります。
ウナギの成長速度は魚としてはあまり早くありません。
それなりに長命な魚ともいえるでしょう。
産卵場所がマリアナ海域にであるということは、
成長したウナギは川を下ってから向かうということになります。
ですが今のところはその過程についてよく分かっていません。
これほどまでに科学や研究技術の発展した現在においても、
まだまだその生態について明らかでない部分があります。
◆うなぎの養殖は難しいのか?
ウナギは食べ物として非常に人気があります。
しかし、近年絶滅危惧種に設定されてしまったため、
漁獲量には制限がかけられています。
これが値段が上昇している大きな理由です。
そこで注目を集めているのが養殖です。
生態が明らかになっていない状態での養殖は容易ではありません。
2010年には研究室での完全養殖に成功しています。
ところが、まだ商業科することは出来ていません。
研究により、ウナギのエサとしてはサメの卵が使用されています。
サメの卵は安価で大量に用意することが難しく、
結果的に養殖に大きな費用が必要となってしまいます。
養殖物は天然ものよりも値段を抑えなければなかなか売ることが出来ません。
そこでサメの卵に代わるエサが検討されています。
また、仔魚が稚魚に成長するかも重要な問題です。
養殖では仔魚のうち稚魚に成長するのは約5%ほどとなっています。
この確率を上げていかないと、なかなか安定させることが難しいといえます。
絶滅の危機に瀕している一方、高い需要を持つ魚でもあるため、
多くの研究がこれからも進められていくと考えられます。
あわせて読みたい関連記事一覧