消化管や免疫に関して完成するのは10歳前後です。
ですから子どもがまだ離乳食や幼児食を食べている時は、
食材によっては生物(なまもの)で食べさせないよう気を付ける必要があります。
子供にとって生物(なまもの)である刺身や生肉は何歳から食べられるのか?
目次
◆生物(なまもの)は何歳から食べれる
生物(なまもの)を何歳から食べて良いのかをざっとあげると、
生卵は3歳すぎ
温泉卵は1歳半
生肉は子供にはダメ
刺身については2歳半ころ
牡蠣などの貝類はやめましょう
海老や蟹は3歳以降
それぞれ具体的に見ていきます。
◆卵について
生卵は細菌感染の可能性がありますので3歳すぎてからにしましょう。
また温泉卵は1歳半からにしましょう。
卵の食べ方なんですが、
・離乳食をはじめて一ヶ月半くらい経っている
・白身魚などを食べても問題がない
そういった場合、
生後7カ月頃から卵を固くゆでたあとに卵黄だけを取り出して少しずつ与えます。
卵はアレルギーが強く特に卵白にそのアレルゲンが含まれていますので、
卵白が混ざらないように気を付けましょう。
卵ひとつを食べることができるのは卵黄を何回か食べて慣れてきた頃です。
その場合は、よく加熱したものを少しずつ与えます。
◆お肉やお肉の加工品はどうなのか?
基本的に生肉(例えばユッケなど)は、
何歳であろうとも子供には食べさせないようにしましょう。
生肉って大人が食べてもよく食中毒になるケースがニュースで報道されています。
ですから抵抗力が少ない子供やお年寄りは注意が特に必要になります。
肉類は必ず火を通して生肉は子どもには絶対に避けましょう。
・では肉の加工品はどうなのか?
肉の加工品であるベーコンやハム、ソーセージ与える場合は1歳すぎてからです。
その場合、生ではなく必ずゆでてから使いましょう。
3歳頃からは1日に1本から2本程度が目安といわれています。
基本的には肉の加工品であるベーコンやハム、ソーセージは添加物が心配です。
そのためやはり何歳であっても食べ過ぎには注意が必要です。
◆魚介類について
刺身については、
子供は離乳食期の1歳半までは生のたんぱく質を消化しきれません。
また、衛生面でも避ける必要があります。
2歳半ころになると衛生面の免疫や消化吸収能力が上がってきますので、
そのころからは刺身を食べられます。
しかし、刺身には細菌類や寄生虫がいることもあります。
ですので原則は元気な時にのみ新鮮なものを少量たべるようにします。
また、牡蠣などの貝類は食中毒が激しいだけではなく、
噛み切ることが困難なため幼児期に与えるのはやめましょう。
タコやイカは噛み切るのが難しいので、
離乳食期には与えず1歳半を過ぎてから小さく切って与えてもよいですが、
飲み込みにくいため注意して見守ることが大切です。
海老や蟹を加熱する場合は1歳から与え、生で食べる場合は3歳以降がベスト。
しかし海老や蟹はアレルギーが発症しやすい食材です。
大きくなってから突然発症する場合もありますので注意が必要です。