ろうそくのろうは何からできているのか?
子供から聞かれて「うーん。。。」となってしまいました。
私と同じように疑問を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ろうそくのろうって何からできているのだろうか?
目次
◆ろうそくのろうって何からできているのだろうか?
現在一般的なろうそくのろうの成分は「パラフィン」できています。
パラフィンとは石油より分離された白くて半分透明の固体。
主に炭素と水素からできています。
マッチやクレヨンなどにも原料として使用されています。
昔は「松脂(まつやに)」や「うるし」をもとに作られていました。
また国によっても原料に違いがあります。
ヨーロッパではハチの巣板やマッコウクジラの脳油
インドではシナモン
チベットではヤクのバター
など作られていたとされています。
国ごとに原料の違いをチェックしていくと、新たな発見があるかもしれません。
◆ろうそくの歴史について
いつから使用されていたのか疑問に思う方もおられるかもしれません。
ろうそくの歴史は古く古代エジプトで使われていました。
現在の形とは違い容器の中に詰めていたといわれています。
・日本の場合は?
日本の場合は唐から輸入された蜜蝋(みつろう)のろうそくを使用していました。
(蜜蝋とはミツバチの巣を構成する蝋を精製したもの)
その後唐との交易量が減るようになり、
ろうそくが入ってこなくなったため、
国産の和ろうそくが作られるようになりました。
糠(ぬか)を混ぜて練った松脂(まつやに)を笹の葉で包み、
粽(ちまき)のような形にした松ろうそくが誕生しました。
ですが、短い時間しか燃焼させることができませんでした。
そこで江戸時代になると、
うるしや櫨の木(はぜのき)を原料としたろうそくが作られるようになります。
しかしこれは贅沢品とされていました。
火をつけた後に燃えきらないで、あとに残った物や、ろうのしずくを回収し、
それをもとにもう一度ろうそくを作るリサイクル業者が存在したほどです。
さらには慶長年間の出来事として、徳川家康が鷹狩にでかけた時のことです。
ろうそくを長時間つけたままにした家臣が叱責されたという逸話が、
明良共範に記載されています。
庶民は利用せず、菜種油や魚油を燃料とする行燈(あんどん)を燈していました。
やがて明治になると、
西洋からパラフィンで作られたろうそくを輸入するようになりました。
◆ろうそくはどうして燃えるのか?
ロウソクに火をつけるとロウが溶けて気体となり、それが燃えます。
もう少し詳しく説明すると。。。
点火すると芯に火が付き、
熱でパラフィンが解けて液体となり芯を伝わり気化します。
炎の中で更に加熱され分解されることになり、
炎の周りから空気が入ると酸化反応が起こり、燃えることが可能となります。