香典返しとは通夜や葬儀などで供えていただいた香典の返礼を贈ることですが、
経験が無いと分からない面が多々あると思います。
ここでは香典返しには何を送るのがマナー違反にならないのか?
簡単な香典返しのマナーと共に見ていきましょう。
目次
◆香典返しには何を送るのがマナー違反にならないのか?
香典返しとして贈る品物についてです。
一般的には、縁起の面から消え物が良いとされています。
良くない事が残らないという意味合いがあります。
例えば。。。
・お茶やお菓子などのような食べ物
・石鹸や洗剤などのような日用品
などは人気がある品物です。
また、最近では必ずしも消え物ではないですが、カタログギフトも人気です。
その理由としては、
・相手方が自由に選ぶことができる点
・価格帯に合わせた種類があるといった点
などという感じで便利であるために利用される方も増えています。
◆マナーとして贈らない方がいいもってあるの?
香典返しとして贈らない方がいいものを挙げますと、
・肉魚
・お酒、昆布
・商品券
などのようなものがあります。
・肉魚
消え物が一般的な香典返しではありますが、
地域の習わしや宗教上の理由など色々な理由から肉や魚は贈るのを避けましょう。
ただし。。。
なぜか、カタログギフトの一部として掲載されている肉魚においては、
OKという感じの流れになっています。
・お酒、昆布
お酒やこんぶなどは祝い事や結納品として使われることから、
香典返しとして相応しくありません。
・商品券
商品券などの金券なども、その値段がはっきりとわかってしまうので、
人によっては嫌な顔をされるかもしれないので避けた方が無難です。
香典返しには前述のことを踏まえた上で、
基本的に相手方がもらって困らないものを贈ると良いでしょう。
こういったいろんなタブーが多いので、なにかと気を使います。
そのためカタログギフトの場合ですと、
品物を選ぶのは相手方におまかせですから、
あまり気にする必要がなくて済むというのは大きなメリットなのかもしれません。
◆香典返しはいつ贈ればいいの?
香典返しを送る時期についてですが、忌明け後に贈る習わしになっています。
一般的に四十九日の法要後に返礼の品を贈ります。
◆香典返しの相場はいくら?
次に相場についてです。
一般的には、いただいた香典の半額を目安に返礼の品物を贈る方が多く、
半返しとも呼ばれています。
また、高額な香典をいただいた場合には、
あくまで故人への気持ちであるので、半返しにこだわる必要はありません。
ですから3分の1でも4分の1でも問題はありません。
◆お礼状について
次はお礼状についてです。
香典返しの品物に付けるお礼状は、
・故人の氏名
・差出人の氏名
・感謝の言葉
・法要が済んだという報告
・略儀のお詫びを含んだうえで時候の挨拶をいれないこと
・句読点を使わない
などといった基本ルールを守れていれば、
特別おかしな文章でもない限りは気にする必要はありません。
例文としてはこんな感じです。
鄭重なるご芳志を賜り有難くお礼申し上げます
お陰様をもちまして
○月○日
(戒名)
四十九日の法要を滞りなく営むことができました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしますので
お納めくださいませ
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
◆香典返しの「のし」について
次は贈る品物につけるのし紙についてです。
基本的には関東では
・表書きが「志」
・水引が黒白結びきり
関西では
・表書きが「満中陰志」
・水引が黄白結びきり
といった違いがあります。
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