日本では、1月1日から4月1日までに生まれた人のことを早生まれと呼びます。
3月31日ではなく、4月1日であるところに注意をしたいところです。
日本の学校では、ある年の4月2日に生まれた子から、
翌年の4月1日に生まれた子までが同じ学年になります。
ではこの早生まれって子供にとって損なのだろうか?得なのだろうか?
目次
◆損なのだろうか?
幼稚園や小学校など、
小さい頃の一年間というのは相当長い期間に値します。
同じ学年とはいっても、①4月2日以降に生まれた子どもと、
翌年の②4月1日に生まれた早生まれの子どもとでは、
まるまる一年の違いがあります。
そうなると成長加減が全く異なってきます。
特に小さい時期は日々の成長が感じられます。
そのため同じ学年なのに体格差や体力差が圧倒的に違ってきますよね。
なのに。。。4月生まれと3月生まれでは、ほぼ1歳異なっているにも関わらず、
勉強や運動では同じフィールドで競わなければなりません。
当然早く生まれた子どもの方が良い成績をおさめやすいです。
また同じ学年ですと、
他の子ができる事がまだできなかったりする事もたくさんあります。
そうすると、どうしても比較という目で見てしまうので、
自分の子だけ成長が遅れてるという不安も感じやすい状況でもあります。
また児童手当も4月生まれと3月生まれでは一年分金額が違ってきます。
医療費控除や税金の控除も同じです。
こうしてみると、子供のとっての損得もあるんでしょうでけど、
どちらかというと、親サイドの損得が大きいのです。
早生まれが損に感じるのは、
・周りの子とくらべて成長度が遅く感じることへの不安
・国からの援助などの一年分の少なさ
という点です。
そのため、早生まれは損だと考えて、
子どもを産むならば早生まれにならないようにと計算をした上で、
計画的に妊娠をする母親もいるぐらいです。
そこには、成長が早い子どもに比べて、
わが子が引け目を感じながら育つのを避けたい、という親心も反映されています。
◆得なのだろうか?
このように見てくると、小さい頃には損だと思われがちな早生まれです。
ですが、だんだん歳をとってくるにつれて、
損を感じることもなくなってくるのが事実です。
18才以上でないとアルバイトができない、
自動車免許を取得できないなどの年齢制限のあるシーンでは、
不便を感じることもあるでしょう。
ですが、そもそも成長するにつれて、
年齢による個人差は埋まってくるものだからです。
特に20歳をこえると、身体的な成長はほぼないです。
そこからの成長は努力などが大きく関係してきますから、
早生まれとか関係なくなるんです。
さらに、年をとるのに抵抗を感じる年代にさしかかると逆転したりもします。
というのも今度は早生まれの方が心理的に得を感じやすくなります。
同学年の人がいち早く年齢を重ねていくのに比べ、
1歳とはいえ若くいられる期間が長いのです。
幼い頃とは逆に今度は優越感を感じやすくなるかもしれません。
人間は成人してからの期間の方が圧倒的に長いです。
そのため、寿命が伸びるほど失われた若さに羨望を感じる傾向があります。
超高齢化社会かつ少子化が進み若者の減る一方の現在の日本では、
従来以上に早生まれの人が得を感じやすくなるとも言えます。
あわせて読みたい関連記事一覧