お米を炊く場合の単位は昔の尺貫法となります。
この尺貫法とは、メートルなどの長さの単位に尺を使用し、
質量つまりキログラムなどの重さを表す単位に貫を使用します。
ではお米はどういう単位なのか?
お米の場合よく使用される単位としては、
「㎏」
「升」
「合」
となります。
現在においても、お米は昔の容積を量る単位の合や升で図ることになります。
この「升」と「合」が尺貫法となります。
そこで「お米1升」とはいったい何kgになるのでしょうか?
またどうして同じ1カップでも水とは重さが違うの?
目次
◆なぜお米は150gなのでしょう?
1升の場合は何kgか?
・お米は1.5kg
・水は1.8kg
になります。
ではどうしてお米1升は1.5kgになるのでしょうか?
・1升とは何合なのか?
「1升=10合」となります。
つまり、1合の10杯が1升となるため、10合と同じです。
・どうやって1合を量るのか?
昔は1合や1升を測るのに、木製の升を用いて計っていました。
現在では、炊飯器や餅つき器、米びつなどに添付されている、
お米用の計量カップを使います。
こんな感じのもの
このような、お米の計量カップは1合にあわせて作られています。
すりきり1杯で1合になります。
・1合は何ccになるのか?
基本的に炊飯用の計量カップは目盛りが160ccまでしかありません。
ですが多めに入れてカップの縁の部分ですり切りにします。
それで容積が約180ccになります。
つまりお米用の計量カップを使用することで1合が180ccに換算できます。
「1合=180cc」となります。
そこで「1升=10合」ですから、
1升分は1合(180cc)を10倍にすることになりますので「1800cc」となります。
・1升=1800ccは何kgになるのか?
「cc」は体積を示していて「g」は重さを示しています。
「1升=1800cc」ですからcc(体積)をg(重さ)になおしていきます。
重さについては、水1ccは1gに換算できます。
お米の計量カップに水を入れて計ると180gになります。
ですから180ccは180gとなるのです。
しかし。。。これはあくまで「水」の場合です。
お米の場合はすり切り1杯でおよそ150g前後になります。
◆どうして同じカップで量っても水とは違うのか?
1升分は1合(180cc)を10倍にすることになりますので
・水は180g×10で1.8kg
になります。
こうしてみるとお米とお水では、およそ300g程の差ができてしまいます。
米の方がだいぶ軽くなっていますよね。
・どうして同じ180ccでも米のほうが軽いのでしょう?
お米は水とは違い、1つずつ丸い粒になっています。
そのため、カップに入れるとお米とお米の間に小さな隙間が生じています。
お米とお米の隙間に入るのは空気となります。
水の場合は隙間なく水です。
水の重さの方が空気の重さよりも重いので、
同じ容積であれば空気の多い分、米が軽くなるのです。