七夕は日本特有の行事ではなく中国でも昔から行われている行事です。
そして日本と中国では七夕に違いがあるって知っていましたか?
そもそも。。。
七夕は奈良時代に中国から伝わった行事で、
それまで日本に七夕という行事はありませんでした。
昔の日本は多くのことを中国から学んでいたわけですが、
七夕もその1つなんですね。
じゃあ日本と中国の七夕にはどんな違いがあるのか?
実は七夕にまつわる伝説から違っています。
目次
◆日本の七夕伝説
日本の七夕伝説は皆さんご存知だと思いますが、
織姫と彦星の物語ですよね。
とても仲の良い織姫と彦星は、いつしか仕事もせずに愛し合ってばかり、
これに怒った神様が2人を引き離して、
7月7日にしか会えないようにしてしまいます。
そして2人は1年に1度、天の川を渡って会うことが許されるというお話です。
ロマンチックだけどちょっと切ないお話です。
◆中国の七夕伝説
一方で中国の七夕伝説は、
日本で言う羽衣伝説がベースになっています。
ある時、天女が地上に下りて水浴びをしていると
牛飼いの男が天女の羽衣を取ってしまいます。
羽衣がないと天女は天に帰ることができず困っていたところ、
牛飼いの男が一緒に暮らせば、いつか羽衣を返してあげると持ちかけ、
人間と天女が一緒に暮らすことになります。
それからしばらく経って天女は自分の羽衣を手に入れ天に帰ります。
その時天の川を作ることで、
牛飼いの男が自分のところへ来れないようにしてしまうのです。
でも天女としても長く暮らした牛飼いの男を忘れることができず、
悲しみに暮れているところ、
神様が7月7日の日にだけ会うようにと告げる、
そんなお話です。
7月7日にだけ会えるという部分は同じですが、
話の内容自体はかなり違っていますね。
◆行事としての違いって?
このように七夕の伝説からまったく違うものになっているわけですが、
現在行っている行事としても違いが見られます。
日本では笹に短冊を飾って、そこに願い事を書くことで、
それが叶うというのが基本的な七夕ですが、
中国では仕事に励む女性を祝う行事といった感じです。
なので短冊を飾ったりしない地域もあるようです。
日本だと愛しあう男女に思いを馳せる行事といった感じもありますが、
中国では労働に感謝する日と言えるかもしれません。
日本で言う勤労感謝の日みたいなものでしょうか。
◆最後に
同じ行事でこれだけ違うのもちょっとおもしろいですよね。
なぜこんなに違うのか?
それは中国から七夕が伝わった時に、
日本にあった伝説と混ざって今のような内容になったと言われています。
日本なりのアレンジを加えたのかもしれませんね。
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