阪神淡路大震災が起こった1995年(平成7年)1月17日。
その年の12月に神戸ルミナリエは、
震災で亡くなった方への鎮魂と犠牲者への慰霊の送り火、
まもなく新しい年を迎えることで神戸の街が復興していくこと、
都市の再生への夢と希望を込めて始まりました。
ルミナリエは、16世紀ヨーロッパのバロック時代に、
祭礼や装飾芸術の1つとして生まれた、
光の魅力を駆使した建造物が起源になっています。
その後、イタリアにおいて、
電気の照明を駆使した幻想的な光の彫刻に変化しました。
さまざまな形式の木造アーチに電気で装飾を施して、
三次元的な芸術空間を創りだしています。
アーチ型の構造体を道路上に設置した
「ガレリア」と言われる遠近感のある回廊や、
「スパリエーラ」と言われる光の壁掛けなどで構成されています。
初めて、このイタリアからやってきた光の芸術、
ルミナリエに電気が灯された時、その素晴らしさに連日歓声が上がり、
神戸市民に夢と希望を与えました。
会期が終わると共に翌年の開催を願う声が多く寄せられました。
その結果、翌年の開催が決まり、以来震災の記憶を語り継ぎ、
都市と市民の希望を象徴するイベントとして、
毎年行われており、2016年で第22回目となります。
目次
◆ルミナリエの場所と時間について
2016年は、12月2日(金)~12月11日(日)までの10日間にわたって行われます。
場所は、旧外国人居留地と東遊園地です。
点灯時間は、曜日によって異なります。
月曜日から木曜日までは、18時から21時30分まで。
金曜日は18時から22時まで。
土曜日は17時から22時まで。
日曜日は17時から21時30分まで
となっています。
それぞれ、混雑具合によって点灯時間が繰り上げになることがあります。
特に、土日は、薄暮れの段階から点灯することがあります。
◆何時くらいに行くといいの?
土日は特に混雑するので、
列に並んでから作品を観られるまでに時間がとてもかかる場合があります。
元町駅から並ぶのですけど、1時間くらいかかります。
可能であれば、平日に訪れるのがおすすめです。
また最終日になると点灯前はもちろんですけど、
お昼の3時ごろから並んでいます。
ですからできるだけ早めにでかけるのがよいです。
また、そうなると見るまでの間にすごく時間がかかりますから、
先にトイレとか済ませておくことと、暖かい服装で出かけてくださいね。
特に元町駅のトイレはすごく並んでいます。
◆最後に
2016年の作品テーマは「光の叙情詩」です。
30万個を超える光で、作品テーマを表現します。
しかし、毎年ルミナリア近辺ではいろんな弊害もあるのです。
たとえば、イベントとしてかなりの人数を集客できるのですけど、
ルミナリエに入るためのルートというのは元町駅からのみです。
さらに駅周辺のお店にとって、残念なことがあります。
たくさんの人が訪れても、
ルートからはずれることができないため人が素通りしていく状態なのです。
また、ルミナリエのために通行規制もありますから、
それにより人も来なくなるし、混雑にもなります。
そのため、もう閉鎖するのでは?などと言われています。
確かに本来の意味合いを失くしてしまいイベント化しているのは否めません。