目次
◆「桐山零」
一番最初は主人公である桐山零の名前から始まるのですが、
桐山零・・・ゼロ・・・0
主人公には居場所がない。。。
主人公の部屋はひどく殺風景な部屋。
家具などはなく、フローリングそのままで、窓にはカーテンすらない。
部屋は、住んでいる人の性格を表すといいます。
何もない部屋ですっきりしているということは、
独立心が強くて、人間関係でもすっきりしていたいのだろう。。。
人と接するのが苦手という感じが伺えます。
「あなたの居場所はない」というフレーズと部屋の状況から、
主人公桐山零には人間関係で、なにか抱えている問題があるのだろうと思われる。
◆対局
目が覚めた零は、制服に着替えて出かける。
学校に行くのかと思えば、行先は将棋会館。
そこで対局がある。
その相手は、どうやら桐山零のお父さん?
回想シーンやお父さんらしき人物のセリフから想像するに、
桐山零は自ら家を出て一人暮らしを勝手に始めたみたいで、
その後は連絡もとっていない感じ。
なぜに一人になりたかったのか?
また、お父さんとの対局は桐山零の勝ちとなるも、会話らしきものはない。
父親との間に何があったのか?
◆回想シーン
回想シーンによると兄弟は三人。
桐山零の他に姉?と弟?かな?
子供将棋大会に兄弟皆で出場し、
桐山零が優勝?したみたいだが、なんだかよろしくない雰囲気。
どうも。。。お父さんは負けた姉と弟ばかりを気にして、
優勝した桐山零をあまり気にしていない様子。
ホントは嬉しい出来事のはずなのに、優勝して逆に孤独を感じてしまい涙する。
この家族のなかに桐山零の居場所はない。。。
◆夕飯
将棋会館からの帰り道に桐山零にメールが届く。
「カレーを食べにおいでよ」
着いた先は三姉妹と猫が迎える家。
桐山零とはどういう関係なのだろう?
すごく明るい三姉妹。
すごく楽しそうな夕飯。
桐山零とはまるで家族みたいな付き合い。
ここには居場所があるんじゃないのだろうか?
◆夕飯での回想シーン
夕飯の途中でテレビで長男が父親を撲殺するというニュースが流れる。
ここでの回想シーンで、
今日対局したお父さんらしき人は、
どうも本当のお父さんではないということがわかる。
だから、桐山零が優勝することよりも、
本当の子供たちが負けた事のほうばかりを気にかけるのか。。。
それを目の当たりにして、悲しくなってしまって、
優勝したのに泣いてしまい、より孤独を感じることになってしまった。
本当の家族でない自分が子供将棋大会で優勝しても、
本当の父親ではない人が喜ぶわけはない。。。
この家に居場所はない。
父親を撲殺するというニュースが、対局で父親を負かした事と重なり、
復讐したかった。。。という思いが伝わってきました。
本当の家族でない人達との暮らしは本当に辛かったのだろう。
だから家を出て殺風景な部屋で一人で暮らしていたんだ。
◆最後に
憎んでいた養父との対局をまえに緊張して眠れなかったんだろう。
夕飯を食べてすぐに寝てしまったが、その目には涙が。。。
悲しくて?
悔しくて?
いやいやなんとも、過去に何があったのか?
本当の父親でない。。。じゃぁ本当の桐山零のお父さんは?家族は?
プロの棋士であり自立しているも、まだ17歳。
とくに将棋以外で目的ありそうでもない感じ。
「その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も。」
と1巻には書いてあるのですが、Chapter1ではまだまだよくわかりません。
ただ。。。なんとなく悲しい過去があるのだなぁと。