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新しい年を迎える時には、毎年きちんと挨拶をしますよね。

その挨拶として代表的なのが、

「あけましておめでとうございます」
「新年あけましておめでとうございます」

というフレーズです。

通常このような新年の挨拶をされたり、また、相手にしたりしたとしても、

とりたてて深く考えたり、なんかおかしいのではないか。。。
と思ったり、感じたりする人は、あまり多くないのではないと思われます。

個人的には「新年あけましておめでとうございます」というフレーズのほうが、
なんとなくきちんとした感じがあるように思っていたくらいです。

しかし。。。

日本語として厳密に考えてみると、どうでしょう?
実は「新年あけましておめでとうございます」は間違いだということになります。

対して「あけましておめでとうございます」という挨拶の方が正しいのです。

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◆意味的におかしな表現になってしまう?!

それというのも、きちんとした理由があるんです。

本来「あけまして」の「明け」という言葉の意味ですが、
「終わる」という意味を持っています。

例えば。。。

それは「梅雨明け」や「夜明け」などの言葉にはっきりとあらわれています。
つまり、梅雨が明けるとは梅雨が終わるという意味です。

そこで「あけましておめでとうございます」という言葉を再度みますと。。。

「(無事に)年を終えることができ、おめでとうございます」となるのです。

ですから「新年あけましておめでとうございます」といった場合には、

「新たな年が終わっておめでたいですね」
といっていることになってしまうというわけです。

そうなると意味的におかしな表現となってしまいます。

◆意味が重複している?!

年賀状を書く場合においてのマナーでは、
賀詞をニつ以上用いるのはダメだとなっています。

賀詞とは、お祝いの言葉です。

年賀状の場合ですと、

「賀正」
「謹賀新年」
「明けましておめでとうございます」

などです。

例えば。。。

「謹賀新年」などの言葉と一緒に、
「あけましておめでとうございます」と一緒に年賀状に書いた場合。

新年を祝う言葉を何度も重複して表現することになってしまうことになります。
ですので、通常は重複して書きません。

そのように考えると、やはり「新年」と「あけまして」を続けることは、

「新しい年」
「年も終わりました」

と、どちらも年が変わり新年を祝う言葉になります。

このように重複になりますから、
続けていったり、書いたりすること自体が間違いとなるのです。

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◆実は正しい使い方だった?!

ところが、一方で、正しい表現なのだと考える人たちがいることも事実です。
「新年あけましておめでとうございます」は間違いではないといいます。

それはなぜ間違いではないのか?

考えかたとしては、途中の文章や言葉が省略されているからと言われています。

どういうことかというと、

「新年、あけましておめでとうございます」

という感じで新年とあけましての間に区切りが入るというのです。

ですから意味合い的には、

「新しい年を迎えられましたね、
無事に年も終えることができおめでとうございます。」

となります。

つまり、新年になったということを相手に伝え、
旧年を無事に終えることが出来て良かったということの確認をし、
それを挨拶にしているということなのです。

このように考えるのであれば、「あけましておめでとうございます」の前に、
新たな年という言葉がついても間違いでないことになるのです。

◆じゃぁどっちが正しいの?

じゃぁどっちが正しいの?という事になるのですけど、
現状ですと、年賀状に書くマナーとしても重複はマナー違反となります。

ですから、挨拶の言葉としても、

「新年おめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」という挨拶が良いとなるのです。

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