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冬至は毎年12月の20日前後にやってきます。

1年で最も太陽が低い位置に来る日のことです。
つまり1日の日照時間が1年のうちで最も短い日でもあります。

逆に1年で最も太陽が高い位置にあり、最も日が長いのが夏至(げし)。

それと比べると、東京では約4時間40分もの日照時間の差があります。

目次

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◆冬至の意味について

冬至は近年ではその存在を知っている人でも、
「日が短くて、かぼちゃを食べてゆず湯に入る日」という程度しか知りません。

一般的にはそういった習慣であるという認識という人が多く、
あまりその意味が考えられることはないと思います。

しかし、古くから世界中で冬至は、
1年の大切な節目として考えられてきた歴史があります。

中国や古い時代の日本では冬至は、太陽の力が最も弱まる日です。
それは翌日から徐々に日が長くなることで太陽が力を得ていくということ。

つまり「陰が極まり、再び陽に帰る」大切な節目の日と考えられてきました。

いわゆる旧暦と呼ばれる太陰太陽暦においては、
この冬至が暦を計算する際の起点となる重要な日なのです。

◆冬至にゆず湯に入る意味とは?

では、なぜこの日にゆず湯に入る風習が出来たのか?というと、
まず考えられるのは厄除けの意味です。

今では子供の日と言われることの方が一般的になっている端午の節句。
その日には菖蒲湯に入る風習があります。

菖蒲と同じく、ゆずも匂いが強い植物なので、
古来からその香りが厄除けになると考えられてきました。

また、日本では古くからお風呂に入ることで身を清めるという考えがあります。

現代では毎日お風呂に入ることが普通になっています。
ところが、古来はお風呂はこまめに入れるものではなかったのです。

そのため、大切な節目の日には禊の意味を持ってお風呂に入り、
身を清めるという考え方がありました。

ですから、冬至という節目の日にはお風呂に入り、
ゆずで厄除けの意味を込めるという風習が出来ました。

また、ゆずは「融通(が利く)」という縁起の良い語呂につながり、
栄養豊富な旬の果実であることもゆず湯が浸透した理由と考えられています。

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ゆず湯の効果

効果としては、

ゆず湯には皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより美白効果があり、
柑橘系の香りがリラックス作用をもたらすというメリットもあります。

また疲労回復や血行促進作用、保温効果があるとも言われています。

まさにずっと昔から「冬至」にお湯に入ることで、
身を清めるとともに病気を治すという「湯治」がなされてきたわけです。

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