個人型確定拠出年金とは、いわば自分で作る年金と言えます。
企業などに勤めている人は、給料から厚生年金が天引きされているはずで、
いわばそのお金は企業が運用して年金として支給されることになります。
個人としては単に自分の給料から天引きされているだけです
ですから、そのお金をどのように運用しているかについては把握できません。
そのため会社まかせということになっています。
ところが個人型確定拠出年金では、
そのうちの一部分について、自分で運用先を選ぶことになります。
目次
◆メリットについて
メリットとしては、自分で運用しますから、
運用がうまく行って利益が出た分については、そのまま自分の年金に反映させて、
受け取りの金額が増えることにつながることが挙げられます。
また、あくまで年金としての運用となりますから、
給料を自分で貯金したり積み立てたりするのとは異なって、
税金の面で優遇が受けられることもメリットになります。
さらに、転職しても拠出した分の年金は自分で持っていくことができます。
企業年金はその名前のとおり企業によって運用されるものです。
だから、転職すると自分で持っていくことができません。
ですから、退職する時点で、
退職金として受け取ることしかできない場合が多いのです。
しかし、確定拠出年金として拠出した分については、
転職先の企業に対しても、そのまま持っていくことができ、
運用を続けることができるのです。
◆デメリットについて
一方でデメリットもあります。
運用方法は自分で決めなければなりません。
企業が勝手に運用してくれるわけではないのです。
運用がうまく行って利益が出ればよいのですが、
当然ながらうまく行かないことも十分可能性としてあり得ます。
株式などで運用すれば元本を割り込むことさえ普通に考えられますから、
運用方法の選択には慎重になる必要があります。
また、どんな方法でも自由に運用できるわけではありません。
まず運用するにあたって、
個人型確定拠出年金を取り扱っている金融機関を選ぶことになります。
その金融機関として決められた範囲、
決められた運用方法の範囲内から金融商品を選択する必要があります。
ですから自分の好きな銘柄を自由に買うなどということは基本的にできません。
とはいえ種類はたくさんあり、
どのような商品を選べばよいのかわからないというのが本音のところです。
初めてする場合は特に何を基準に選択すればいいのかがわからなく、
不安が大きいというのがさいだいのデメリットです。
◆最後に
商品選びがわからないというデメリットに関して、
年金等の場合は年金積立金管理運用独立行政法人が運用管理をします。
そのためすべておまかせですから、
商品選びがわからないという事がないだけです。
実際商品がわからないという面に関しては同じです。
「不安だ」というのが「なんとなく不安だ」ということになっているだけです。
やはり安定した未来を自分で切り開くために運用してくなら、
しっかりと勉強することが大事なのですね。
あわせて読みたい関連記事一覧