お盆になると仏壇の横に提灯を飾ります。
この提灯にはちゃんとした意味があり、飾り方も決まっているんです。
意味と飾り方を理解して故人をしっかり迎えたいですね。
では飾り方を見ていきましょう。
目次
◆飾るタイミングと片付けるタイミング
まず飾るタイミングですが提灯は故人を迎えるための目印になります。
なのでお盆当日に飾りを始めるようでは遅く、
一般的には8月13日の夕方には飾りを終えて明かりを点けると言われています。
これを考えると、前日の12日までには提灯を手に入れておく、
飾り付けの準備をしておくのがベストです。
そして1度明かりを点けたら16日くらいまで、
つまり故人がまた天国へ帰るまでは消さないでそのままにしておきます。
16日の夕方くらいには片付けてしまっていいでしょう。
◆配置のやり方について
配置のやり方は、
提灯に描かれている絵が手前、
仏壇に面した時に絵が見えるように配置します。
足が付いているタイプは足の1本が手前に来るようにも調整します。
せっかくの絵が見えない位置にあると不格好ですので、
細かい部分ですが配置にも注意しましょう。
ちなみに。。。
提灯はどの宗派でも違いがないので単純にデザインや予算で決めてかまいません。
提灯は本来なら自分で買うんじゃなく親戚などから贈られるものなのですが、
最近ではあまりこういう習慣もなくなってきているので、
自分で選んで買うケースが増えています。
せっかくなので故人が喜びそうなデザインにするのがいいかもしれませんね。
提灯選びも故人を迎えて感謝の気持ちを伝えるための行為の1つだと思います。
◆提灯の数と保管について
最後に提灯の数です。
理想としては仏壇の両脇に1つずつ、2つの提灯があるといいんですが、
スペースの問題や予算の問題で、
2つ用意するのが難しい時は1つでも問題ありません。
厳密に決められているわけではないので、それほど気にしなくても大丈夫です。
それよりもご家族の気持ちがなにより大切なので、
丁寧に飾り付けをして暖かい雰囲気を作ってあげましょう。
使い終わった提灯は今後も使うので大切に保管し、
傷まないように注意してください。
頻繁に買い換えるようなことになると処分も大変ですしお金もかかってしまいます。
◆仏壇に提灯を飾る意味について
お盆になると仏壇に提灯を飾る意味、
それは故人が迷わないようにという意味が込められています。
ご存知だと思いますが、
お盆は故人が現世に帰って来る日ですが、
提灯の明かりを頼りに家まで戻ってくるわけです。
提灯を飾っていないと真っ暗で家がわからず帰って来れないんです。
これってよくよく考えると、
昔は街頭なんてなくて日が暮れると月明かりのみです。
懐中電灯代わりに提灯で道を照らさないと真っ暗でわからないから、
故人でなくとも道に迷いますもんね。
提灯はただの飾りじゃなく深い意味があるのでぜひとも飾るようにしましょう。
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