マンションの火災保険に加入することは必要？その理由ってなに？

2016年5月26日 2018年11月9日

マンションに住む場合、
火災保険が本当に必要なのかどうかを考える方は多いでしょう。

保険があれば、いざという時に安心なのは間違いないですが、
お金のかかることなので、そう単純には決められないものです。

まず火災保険とはどういう保険なのかを考えてみましょう。

◆火災保険は災害保険？

あなたは、火災保険という名前を聞いた時、
どのような場合に保険が適用されると想像できますか？

火災保険ですから、
当然住宅が火事になった時にのみ使える保険と考える人が多いんです。

もちろん、それは間違いではありませんが実は正解とも言えません。

実は、火災保険の適用範囲は火災だけではないんです。

その他、落雷、爆発、風災、雪災、盗難、水害などという感じで、
実にさまざまな損害から住宅を守ってくれるのです。

もちろん厳密に言うと補償内容がどうなっているかによりますから、
それぞれの保険商品や契約内容によって適用範囲は違ってきます。

ですから、必ずこれらの損害から守ってもらえるわけではありませんが、
火災保険というよりは災害保険といった方が正確にイメージしやすいでしょう。

マンションが火事になってしまう確率だけで考えれば、
そう高くはないですし、火災保険に加入するのも無駄に思えるかもしれません。

しかし火事以外の自然災害などから住宅を守るためには、
どのみち火災保険が必要になってきます。

ですから火災保険の必要性については、

火災保険の補償内容をしっかり理解したうえで考えることが大切なのです。

火災以外の災害でも保険が適用されることはわかりましたが、
でも火事だけでなく他の災害もそんなに頻繁には起こりませんよね？

どうしてそのような稀なケースを想定してまでも保険に加入する必要があるのか？

マンションの場合で考えてみましょう。

例えば、自分の部屋が出火元になってしまうケースを想定します。

もし自分の不注意で家事になってしまい、
自分の部屋はもちろんマンション全体に被害が及んだとしましょう。

マンションは持ち家とは違い自分の部屋以外は他人の所有物、
もしくはマンション住民全員の共有物です。

そのため、そこに被害があれば大家さんへの賠償責任が生じることになります。

つまり自分の財産以外も自分でなんとかしなくてはいけなくなるのです。

もしこの時に火災保険に加入していなければ、
莫大な費用を全額自己負担しなくてはなりません。

それだけの蓄えがあるなら話は別ですが、そんな方はほとんどいないはずです。

ですから、マンションでも、持ち家でも、

万が一の事態に備えて火災保険に加入しておく必要があるのは、
その後の金銭面において自分の生活を守ることに繋がるからなのです。

火災保険への加入が強制のマンションなら選択の余地もありませんが、
そうでなければ火災保険に加入するかどうかは自分の判断次第です。

保険料の節約を考えて火災保険に加入しないのも1つの選択肢ではあります。

ただ、火事がいつ起こるかはわからないので、
火災保険に加入しておいた方が安心なのは間違いなく、

必要か必要ないかで考えるなら火災保険は必要だと考えるべきでしょう。

どうしてもという理由がない限りマンションの火災保険はとても重要なものです。