税金が上がる理由ってどうしてなのだろう?
税金が上がる理由は大きく分けると二つあります。
その理由とは、
・借金の返済
・社会保障の充実
目次
◆借金の返済って?
まず、借金の返済のためです。
日本は、国債という借金を借りています。
国債は、国際的な信用に成り立っていますので、
この負債がどんどん増えて返済できなくなってしまうと、
世界的な日本への信用度が落ちてしまうのです。
つまり、日常生活の中での債務不履行の状態になってしまいます。
(債務不履行とは、お金を返すと約束した内容を実施しないこと)
一般人が債務不履行になるとお金を借りることができなくなります。
それと同じように国家でも国債という借金を返済することができなくなると、
国際的に立場が危うくなります。
日本は、既に1000兆円という返済義務のある借金があります。
ですので、これを返済していかなくてはいけません。
そのためには、税金をあげて国民に協力してもらう必要があるわけです。
◆社会保障の充実ってどういう事?
そしてもう一つ重要なのが、社会保障の充実です。
社会保障の充実って?
例えば高齢者の医療費は昔は無料でした。
しかし、病院に行くにはお金がかかりますよね。
そのお金、つまり医療費を負担しているのが国であり税金です。
しかし、社会保障の充実に関しては、
借金の返済かそれ以上に重要なものだと近年では考えられてきました。
何故かというと日本は将来的に、
少子高齢化になってしまうことが明らかになっているからです。
高齢者の数が増えると、それに伴う医療費負担が莫大なものになってしまいます。
しかも、働ける若者の数が減ってきます。
つまり給料をもらって税金を納めることができる若者が、
徐々に減ってくることになり、税金が集まりまらないことになります。
そのままでは税金が足りません。
足りない税金を補うためにはどうすればいいのか?
そのためには全体の税金をあげて国民に負担してもらうしかありません。
特に、社会保障に関しては将来的にも積み立てが必要なものです。
現在の社会保障費を支払っている人たちは、
今の高齢者に対するお金として使われているわけです。
このまま税金を上げることなく高齢者が増えていくと、
財政破綻という負担を将来の若者にまで背負わせることにもなりかねません。
それを避けるためにも税金は上がるのです。
◆最後に
日本は、海外と異なって医療費を税金で賄っています。
海外の医療費は自己負担と自己責任の意味合いが大きいのですが、
税金が元々低い日本で医療費を負担しているわけですから、
財政を圧迫しても仕方がありません。
将来的な少子高齢化でこれを継続するためには、
税金をあげて財政に余裕を持たせる必要があるのです。
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