故人が亡くなって初めてのお盆、
正確には四十九日が明けてから初めて迎えるお盆のことを新盆と呼びます。
地域によっては新盆ではなく初盆と呼ぶこともあるようですが、
新盆と初盆に違いはなくどちらも同じものです。
呼び方が違うというだけなんですね。
では新盆の時期とはいつなのでしょう?
目次
◆基本的には普通のお盆と一緒
新盆と言っても基本的には普通のお盆と一緒で、
8月13日から8月16日までの4日間のことを指しています。
この期間は故人があの世からこの世へと帰ってくるわけです。
なので新盆だからといって、
お盆の時期が早くなったり遅くなったりというわけじゃありません。
初めて迎えるお盆なので特別なお盆なのは間違いないんですが、
だからといって早めに準備をしたりする必要はないんです。
ただ、新盆は、通常のお盆以上に手厚く故人を迎えて供養するのが風習なので、
盆飾りなども力を入れて、
できれば親族みんなが集まって盛大に行えるのが理想的でしょう。
◆新盆の時期は四十九日が明けてから
新盆の時期は四十九日が明けてから、つまり忌明けがポイントになります。
(忌明けとは、亡くなった人の冥福を祈り、
喪に服す期間が完了する日に到達したことを意味します。
この期間というのは宗教などによって違いがありますが、
仏式において四十九日が忌明けに該当します。)
たとえば。。。
今年の8月末に四十九日が空けるならその年のお盆は新盆ではなく、
来年のお盆が新盆になります。
少しだけ四十九日が遅いだけなんですが、
それでもその年のお盆はいつも通りのお盆として過ごすんですね。
◆四十九日とお盆の時期が重なったら?
じゃあもっと珍しいパターンで、
もし四十九日とお盆の時期が重なったらどうすればいいんでしょう?
これはちょっと難しいパターンですが、
たとえば8月13日に忌明けなら
14日からを新盆として過ごすのも間違いではないと思います。
このように忌明けとお盆が完全に重なってしまう時は、
お寺や親族と話し合ってお盆をどうするか決めるのがいいでしょう。
一般的には忌明けと新盆を同時に済ませてしまうケースが多いようですが、
これは主に費用の面を考慮しての対応なので、
余裕があるなら別々に済ませるのも間違いではありません。
こうした忌明けとお盆が完全に重なってしまうケースは非常に少ないと思いますが、
もしそうなってしまったら事前によく話し合っておくことが大切ですね。
◆最後に
新盆は故人が亡くなって最初で最後のお盆です。
新盆はもう2度とないわけですから、
しっかり準備したうえで故人に感謝の気持ちを伝えましょう。
特にお盆というと8月15日というイメージが強いですが、
正確には13日からお盆は始まっているので、
新盆だけでも13日からお盆という意識で過ごすべきでしょう。
お仕事などで、どうしても時間が取れない場合は別ですが、
そうじゃないなら、13日から16日の間は、ゆっくりと、
親族と一緒に故人のことを話したり思い返したりするのがいいと思います。
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