自動車のタイヤは路面状況に応じて交換することが適切です。

というのも、タイヤは自動車の走行性能を大きく左右します。
路面状況に合わないタイヤを使っていると事故の危険性が高まるのです。

大き分けてタイヤの種類としては、
サマータイヤとスタッドレスタイヤがあります。

この二種類には明確な違いがあります。

では、サマータイヤとスタッドレスタイヤの違いはなんなのでしょう?

目次

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◆スタッドレスタイヤって?

スタッドレスタイヤは、その名の通りスタッド=スパイク。
つまりスパイクがないタイヤのことです。

本来、タイヤはスパイクがあれば、
路面をしっかりと掴んで安定した走行が出来ます。

ですから以前はスパイクタイヤといって、
タイヤから金属のスパイクがでていたのです。

まさにスポーツなどで使用されるスパイクと同じです。

ですが、スパイクは路面に食い込んでしまうため道路が傷みやすく、
さらに粉じんも発生するなど問題点が多かったのです。

そこで、スパイクがなくても走行安定性が高いタイヤとして、
スタッドレスタイヤが開発されました。

通常のタイヤと比べて深い溝があり、積雪路では、
この深い溝に雪が食い込むことによって滑ってしまうことがなくなります。

また、素材も異なり気泡を含んだゴムを使うことで、
吸水性と柔軟性が良くなり、様々な路面に対応できるのです。

こういった性能により積雪路や凍結路を走行するときに向いています。

◆サマータイヤって?

一方で、サマータイヤは耳慣れない単語ですよね。
これはスタッドレスタイヤではないタイヤのことをサマータイヤと呼んでいます。

表面がツルツルな悪路を走行するには向いていませんが、
通常の舗装された道路であれば問題なく走行することが出来ます。

大きなメリットもデメリットもないため万能性に優れているのです。

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◆サマータイヤとスタッドレスタイヤの違い

サマータイヤとスタッドレスタイヤを比較すると、
スタッドレスタイヤの方がメリットがありそうに感じます。

というのも同じタイヤなら雪道にも対応していた方が万能で便利です。
ですからスタッドレスを一年中装着していれば問題が無いように考えられます。

ところが、そうではありません。

冬以外の季節に走行不可能かといえばそうではありません。
しかし、通常のタイヤと比べると危険度が増すということになるのです。

スタッドレスタイヤは通常の路面ではグリップ力が劣ります。
そのため、ブレーキを掛けたときの制動距離が長くなってしまうのです。

スタッドレスタイヤは積雪路や凍結路を走行することに、
特化した構造になっているため、冬以外の時期に装着することは避けるべきです。

サマータイヤとスタッドレスタイヤの違いは、構造による用途の違いなのです。

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